2017年3月6日月曜日

20160816

『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(中島聡:文響社)

Windowsのチーフアーキテクト、中島さんが紹介する「仕事を早く終わらせるテクニック」
例えがドラゴンボールの界王拳で説明されているため、界王拳のノリが分からない世代には響きが悪いかもしれない。
インフレが続くドラゴンボール業界では、名目パワーが据え置きだと実質パワーがだだ下がりなので「界王拳が切り札として有効である期間」は非常に短いんだよねー(笑)

さておき、本の中身であるが、エッセンスは『ラストスパートよりもロケットスタート』 パレートの80:20の法則のように、投入した工数の20%で仕事の完成度は80%まで行くものである。
そこで、締め切りまでの期間の最初の2割の時間を使って8割の完成度まで持っていくロケットスタートが超大事という話。
締め切り前日まで追い込まれてラストスパートで徹夜しても6割くらいの完成度までしかたどり着けず、締め切りを守れない奴が世に溢れているという表現は、読んでて胸が締め付けられる思いだ(笑)

大事なことは「ロケットスタートを連発して短期間で終わらせすぎないこと」 集中して8割まで持っていくことができると「これなら予定の期間の半分で終わるかも?」と、さらにやる気を出してしまいそうになるが、そこはぐっと我慢。
なんでも詰め込みすぎると融通が効かずに急な変化に対応できなくなるし、何と言っても体力的に疲弊が激しい。
ビジネスパーソンに必要なことは「締め切りを守り続けること」なので余力のコントロールも重要とのこと。

社会人としての時間の使い方講座みたいな内容なので、若い人向けかもしれないが、中島聡さんの人生も描かれていて読み物としても面白い。


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