2017年3月6日月曜日

20161007

今日のプレゼミ1コマ目は伊藤先生の組織経済学
現在は一橋で来春からWBSに着任予定。
学生とゼミとのマッチングという私たちにとっては切実な例題を出されながら組織論の解説。
仮のマッチングを繰り返しながら安定性を確保された配置に落ち着くと、そこがナッシュ均衡になってるということかな。
誰かが安定構造を外れて他に移ろうとすると便益が低下するはずだから。
組織の多様性を議論する際にモデル化して理論解析する流れはいかにも経済ディシプリンの先生っぽい!と感じる。
決定者と実行者(=情報獲得者)がプロジェクトを実行する際の判断は、お互いが違う価値観・思考を持っていた方が決定者に対する説明インセンティブが働いて結果的に成功する確率が高まるという内容をゴッドファーザーの映画を例にとって説明されていた。
論文自体はアンケートをとって重回帰分析を行なって、企業の成果や効率性などを説明変数として優位な影響があるかどうかを調べたのではないかな。
仮説(モデル)検証型だったけど、事例研究も面白そうな内容だった。

プレゼミ2コマ目は薄井先生の会計の経済学。
今までは日本橋のファイナンス研にいたので、夜間主総合の会計とファイナンスの知識レベルに驚いていたようにも見えた。
「こんなことも知らんのか」レベル(笑)
ファイナンスではなくて会計の観点から金融マーケットを研究する内容だった。
聞いたことない内容も多かったので、まだまだ勉強不足だなぁ。
利益=キャッシュフロー+アクルーアル(減価償却費など)の式があり、利益を水増ししようすれば会計上裁量で動かせるアクルーアルを調整すれば良い。
もちろんやり過ぎると違法だが、研究の結果では2%程度ならまずバレないらしい(笑)
不適切会計をした企業はそれを超えてやり過ぎたのでいかんみたいだった。

4月から始まったプレゼミも残すは大御所:平野正雄先生。

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