2017年3月6日月曜日

20161024

今日は片岡先生のマクロ経済。IS-LM曲線の話がメイン。
写真はジャカルタ土産の謎のバナナ。味の保証は無いそうな。 この量食うのか・・・


・元気がありすぎる時に投与する薬が金融政策で、元気がない時に元気を出させる薬が財務政策。財政政策が美味しい薬なのが問題。ケインズは、役人はモラルが高いので大丈夫だと思っていたが、現実はそうはならなかった。(復習)
・家計の消費はすぐに便益を得られるが、企業の投資は不確実性が高く周りの意見に流されがち。
・利子率が低いと企業は借入をして投資を行いやすくなるが、高いと利子負担が重いので投資を行わなくなる。たとえ無借金の企業であっても利子率が高いと自社で投資するよりもお金を貸した方が、利回りが良くなるので、結局企業の投資は進まなくなる。
・金融を考えるときには大金持ちになった気持ちになるべし。暖炉がありブランデーグラスを片手にガウンを羽織って自分の大好きなこと、すなわち金庫を開けて金勘定を始める。
・好ましいと思っている資産構成が資産需要となり、現実が資産供給になる。その間のギャップを利子率が調整する。
・貨幣があると取引の幅が広がる。例えば自分はマクロ経済の講義ができる。一方で焼き鳥屋に行ってビールを飲みながら焼き鳥を食べたいと思っている。貨幣がない場合は、私はマクロ経済を勉強したがっている焼き鳥屋の親父を探さないと取引が成立しない。しかし、貨幣があることで皆さんに講義をしながら給料を得て焼き鳥屋に行くことができる。
・資産を安全に便利に保有する値段が利子と考える。貨幣は安全・便利に保有している便益を利子というコストで支払っている(=貨幣で保有していても利子が付かない)一方で債券は安全・便利の便益を得ていないので利子がつく。
・金融政策を変えて利子が変わると債券価格も変わるので、金融政策の情報には大きな経済的価値がある。予想されている情報なら債券価格に織り込まれるが、予想外の情報には影響を受けやすい。
・国際金融を考えるときはアラブの王子様になった気持ちで考えるべし。腐るほど金を持っているが、自国には投資先が無いという前提で、世界中から最も利回りの良いところを探している。為替レートはアラブの王子様の動きで決まる。

【片岡語録】
・スタバのマグカップ持参で登場。「遠慮なく飲み食いしてください。何だったらビールでも構わないくらいです」
・学部のゼミを持っているので飲み会に誘われることもある。月曜夜は大学院の授業があると告げると「乾杯だけ!」と言いながら僕を潰しに掛かるんです。いつもは話したいことが沢山あるのですが、お酒飲むと頭が程よく緩くなってちょうど良いですね。飲みながら講義するとちょうど良いのかもしれないが、モラルの問題がありますからねー
・早稲田はラーメン激戦区。ラーメン屋は「手を抜く」「気合をいれる」の2つの戦略を持っている。観光地などすべての顧客が一見さんで2度と来ない場合は売上さえ立てば「手を抜く」意思決定もあるかもしれないが、リピーターが多い場合は次回の来店を狙って「気合をいれる」決定をする。早稲田は1日4万〜5万人の人が動くので、高田馬場までの道のりはリピーターを狙った店が自然と多くなる。正門出てすぐの紅蓮というお店がある。あんまり混んで無いけど、エビで出汁をとるラーメンが美味しい。
・昔、銀行にはMOF担がいた。これは当時の大蔵省につきっきりのエース銀行員で、官僚を接待しまくって金融政策の情報を引き出して銀行に持ち帰るのがミッションだった。大学でトップの成績の学生が銀行に就職し、その中でもさらにトップがMOF担に選ばれていた。女性がいる中、教育の現場で不適切な発言をしますが、接待先には「ノ○○○しゃぶしゃぶ」があったのです。「ノ○○○」と「しゃぶしゃぶ」って、全然ベクトルが違うものを重ね合わせてしまうのはどうなんだ?って思いますよね。まぁ、確かに男性なら分かるのですが。そこの顧客リストが流出して、大蔵官僚と銀行員が大量に含まれていて大事件になりました。結果、大蔵省は権力が集中しすぎているとして分割されたわけですが。セクハラ発言でごめんなさいね!

こんな大きなハキハキした声でこの単語を聞く機会が来るとは思わなんだわ(笑)

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