2017年3月6日月曜日

20161108

今日の西山先生の管理会計。


【超予算モデル】
予算管理は仕組み(ハード)だけで内部統制・監査を行うには限度がある。
組織のカルチャー(ソフト)も大事。
15年くらい前から「予算を意味のあるものに変えよう」という動きがある。
従来の予算策定は手間暇かかる割には硬直的で数字合わせに終始していないか?ヨーロッパから登場。
目標:恣意的な数値ベンチマークに基づく客観的数値
報酬:機首に合意した達成度チーム・企業全体の業績に連動
管理:固定的ローリング
資源配分:固定的→戦略的配分
コーディネーション:部分最適全体最適
期末:予算差異の原因弁明将来業績改善に向けた具体的議論

ROE:自己資本利益率】
当期純利益率(収益性)×資産回転率(効率性)×財務レバレッジ(安全性):デュポンシステム
・株主を中心に考えると、借金(他人の金)を使って事業をすることがレバレッジ(=てこ)あまり効かせすぎると危なくなる。
・資産回転率は業種・ビジネスモデルによってある程度レベルが決まってくる。
・日本企業と欧米企業との差は主に利益率に根ざしている。
JAL2008年段階ではしょぼり利益率を財務レバレッジで増やしていた。再上場後は利益率を劇的に改善させて財務レバレッジを下げている。
・伊藤レポートのROE8%は株主資本コスト(日本では大体7〜8%)との比較。企業のβ値によっては異なってくるはずだが、日本全体で見たときにROE8%を目指そうと打ち出した。
・過去5年のROE平均が5%行ってない経営トップの選任には反対を推奨している(ISS)日本では3500社中、500600社くらいあった・・・
・日本企業のホワイトカラーには生産性が低い企業も多いのではないか。無駄な資料を作らされているとか。
・少数株主持分(非支配持分)の例:親会社が子会社の6割の株価を持っているとした場合でも、連結決算はまるっと統合する。
しかしながら別の株主が4割持っているのでこれを少数株主持分として純資産から控除して自己資本を求める。新株予約権も引き算しておく。

ROA:総資産利益率】
・分子の利益は金利差引前経常利益が望ましい。海外ではEBITを使えと言われている。
・ヤマダ電機などのディスカウンターの営業利益率は大体56%くらい。一方で回転率は240%もある。メーカーは100%くらい、ディスカウンター(シマムラ)は150%くらい
・ヤマダ電機は適度な店舗で金をかけない(固定資産を重くしない)適度な店舗、適度な階段、適度なエスタレータ。適度でいいんですけど三越とは違います。
ROAが高いと何らかの競争優位性を持っていると考えて良いだろう。
・全社ではROEで、各地域・事業部はROAで評価という組み合わせが良い。
ROEROAも%の指標なので、成長目標も一緒に考えるべき。

【メモ】
・インタレストカバレッジ:(営業利益+金融収益)/支払利息 最低でも3倍くらいは欲しい。日本の平均だと10倍くらいある。昨年の診断士試験思い出のインタレストカバレッジ(笑)
・売掛金が増えたときには裏をとることが大切。事業が本当に好調なら良いが・・・年度末に頑張っちゃって、翌期に返品の山というのはまずい。

・棚卸資産が多いときは、製造は予定通り進んでいるが営業が売り切っていないということ。部門や商品で切っていくと問題点が見えてくる可能性がある。

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