2017年3月6日月曜日

20161107

今日は片岡先生のマクロ経済。

写真は週末に読んだ本に書いてた日経新聞月曜に掲載されている景気指標。
これを見て数字感を磨いておくと良いそうな。
授業は国際金融とIS-LM曲線の解析から、AD-AS曲線まで。

【マンデル先生、財政政策は効く?】
LM曲線は、利子率はどうやって決まるの?を表すグラフ。
景気が良くなると取引が活発になり、貨幣需要が増えて債券が売られて利子率が上がる(金融が逼迫する)
IS曲線は、景気はどうやって決まるの?を表すグラフ。
利子率が上がると借金しにくくなり、企業はものを買いにくくなる(投資しにくくなる)結果、景気が悪くなる。
世界の利子率よりも日本の利子率が低い場合、資本が流出して円が安くなって輸出が増えてGDPが増える。
世界の利子率よりも日本の利子率が高い場合、資本が流入して円が高くなって輸出が減ってGDPが減る。 しばらく置いておくとIS-LM曲線の交点が世界の利子率に落ち着いてしまう。
すなわち、財政政策は無効である。

【マンデル先生、金融政策は効く?】
利子率を下げてお金を借りやすくすると、お金を貸す側には嫌な政策なのでアラブの王子様は逃げていく。
そうすると通貨が下がって輸出がしやすくなってGDPが増える。

【ユーロ】
EUはイタリアでもドイツでもフランスでも1ユーロは同じとして固定している。
利子率を調整できないために各国で独自の金融政策を取れない。
似たような国が統合すればよかったのだが、ギリシャなど経済環境が異なる国が入ったことで危なくなってしまった・・・
アメリカも複数の州で構成されておりEUと同じ面積があるが、EUではうまくいかなくてアメリカではなぜうまく行っているのか?
景気の良い州で税金を集めて、景気の悪い州で財政政策を取れば良い。
同じアメリカなので国民も悪いとは思えない。
しかしEUでは、ドイツで緊縮財政をやって、ギリシャで財政政策を取るという選択は取れないだろう。
ちなみに片岡先生はEUが出来た時にはアメリカにいた。
ややカルトっぽいキリスト教徒の中で「8つの国を従えてアンチキリストとして現れる」というヨハネの黙示録が流行っていて、EUがこのアンチキリストを意味しているのでは?と騒ぎになった。

007 ゴールドフィンガー】
子供の頃、正月の楽しみだった映画シリーズ。
ワシントンの郊外のノートフォックス要塞があって、アメリカはそこに世界中の金を貯め込んでいた。
そこに悪役の日本人がリュックサックに核爆弾を背負って要塞に運び込んだ。
奴らは神風攻撃で世界中の金を使えなくして、日本が持っている金の価値を暴騰させることを狙っていたのだ!
その企みをジェームスボンドが7秒前に核爆弾が止めて阻止するという映画だった。(爆弾の表示が007で止まる!)

【片岡ゼミ合宿の罰ゲーム】
先週は学部のゼミで河口湖に合宿に行って来た。
ゼミ合宿といえば罰ゲーム!
他の先生には止められているけど、食べ物系罰ゲームを用意して、中間発表で一番進んでない学生に食べてもらうことにした。
長野県には虫食の文化がある(ザザ虫とかは強烈)蚕の佃煮も見た目はすっごく悪いけど。
虫は結構食べられる。
食感や味はエビと近い。
豆腐の発酵食品はあまりにも臭いので、瓶の周りをビニール袋に封をして置いてあったが、一番悪い発表者に食べてもらうといったら、女性の学生が卒倒したことが過去にあった。
職安通りにあるタイの食品店ではタガメを酢につけたものを売っていて、お腹の中の汁を吸うものもある。
ドリアン羊羹も試したが、すっごい臭い上にあまり美味しくなかった。
今回はバナナを黒く煮たやつを虫と称して罰ゲームで食べさせてみた。

【ケインズのインフレ観】
1980年代に世界中でインフレが起こり「ケインズのせいだ!」という声が上がった。
マルクス:労働者(持たざる者) VS 資本家+経営者(持てるもの)
ケインズ:労働者+経営者(経済を回す人) VS 資本家(利益を吸い上げる人)
財産を相続して人に貸して生活している人にとって、インフレが起こると貨幣の価値が下がるのできつい。
ケインズは生き血を啜って遊んでるやつを敵視していたフシがある。
「インフレ起こっていいじゃん!あいつらダニなんだから!」
だからケインズはインフレに対して甘かったのだ。


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