2017年3月6日月曜日

20161217


1限は岩村先生のファイナンス。
今日までブラック=ショールズモデルの数式の導出。
確かに置換積分と式の変形で導出は出来るんだね〜

【ファイナンス】
・マーケットの流れは変わりやすいが、構造は変わりにくい。変わった日銀総裁が生まれるとか、トランプが大統領になるとか変化が起こる場合もあるけど。
・ちょっとでも割安なら買い、割高なら売るという市場取引が活発な市場(効率的市場)が存在するのであれば、市場で価格が調整されて一物一価が実現するのでリスク中立者確率を前提において安全資産金利を使えば良い。ただし、財は持った途端に減衰が始まるから、全ての財で効率的市場が存在するわけではない。
・モンテカルロ法では普通はうまくいかない。無条件で原資産の行使日における期待値が一致していることを前提にして安全資産金利で割り引いているため、成功確率を過剰評価して事業見通し(リスク)が甘くなっている。使う場合には確率を補正してリスクプレミアムを乗せた金利で割り引く必要である。オプション理論のためのモンテカルロ実験の設定は実は難しい。

【岩村語録】
・「計算屋さん」という言葉にはリスペクトが込められている。よほど凄い人じゃないと名乗れない。
・愛には効率的市場は存在しない。割安に手にはいるからと言って買い集めてきたり、割高だと感じて一瞬で手放したりはしない。
・学部生向けにも授業をやっている。「企業金融1」の授業を取る学生は多い。「岩村先生から優をとった」となると就職に有利になるそうだ。ちなみに「企業金融2」は存在しません。なのに1がある。
・モンテカルロの語源はアメリカの原発開発のマンハッタン計画。数値実験プログラムのコード名がモンテカルロだった!名付け親はコンピュータの原型を作ったフォン・ノイマン。ちなみにゲーム理論のコンセプトを言い出したのもフォン・ノイマンで、定式化したのがジョン。ナッシュ。
・原子爆弾を作るのは案外難しい。核反応は分裂速度・中性子の速度・原子核との衝突確率など確率で定まっている。日銀で採用をやってる時に原子力を学んだ学生の相手をした時に勉強したから知ってる。
・どうですか。オプション理論って詰まらないでしょ?高校2年生の数学で解けるんですから。早稲田の商学部には数学はないけど慶應の経済学部なら数学があるから、入試問題に出せば良いのに。入学してから18歳の坊やがファイナンスの先生に「それは入試で解きました」と言ってへこますこともできるはず。僕が予備校の先生だったらやるんだけどな。
・コア科目じゃないから抑制が外れて好き勝手喋ります。
・(脱線を自覚しながら)・・・これ、10時半に終わるのかな。今日が年内最後なのに。

午後は淺羽ゼミM2のみなさんの修論進捗報告会に参加。
色々な業界の話や修論の様子が聞けてとても有意義だった。 「自分のことは棚に上げてコメントする」コンサルタントの意気込みで発言させてもらったが。 締め切りを考えるとM2のみなさん大変だ・・・頑張ってくだされ。


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