2017年3月6日月曜日

20161216

金曜は枝川先生の「経営と脳科学」


本日のお題は「モチベーションと脳活動」
脳にとっては身の回りで起こるイベントは全部外部からの刺激で、どんなものでも電気信号になる。
脳のメカニズムは共通だが、受け止め方は人によって多種多様。
言われて嬉しい言葉は人それぞれで受け手と送り手によって違うから、人間関係を先に作ってコミュニケーションを乗っけていこうね。

【モチベーションを高める】
脳の報酬系神経回路からみたモチベーションの原理について。
・報酬性を予測するのが腹側被蓋野で、ドーパミンをたくさん持っている。「報酬が手に入りそう!」と思うと活発になってドーパミンを放出する。そこから神経回路を伝って報酬を感じる側坐核がドーパミンを受け取ると、さらに意欲を感じる前頭前野にドーパミンを送って活性化されるため、モチベーションが高まる。
・同じ報酬ばかりでだんだんドーパミンが出なくなってしまう。しかし、そこに予想外の報酬が得られるとまたドーパミンが沢山出るようになる。これを報酬予測誤差の性質
・モチベーションが高いから行動して報酬が手にはいるのとは逆に、どんな小さな作業でも良いからやって体を動かすことで脳の神経回路が働いてモチベーションが上がるという流れも存在する。大掃除も皿洗いもアイロンも一緒。少しのことからやってみよう!
・フィードバックでモチベーションが上がるのは60秒以内。それを越えると「反応がなかった」となってしまう。

【モチベーションの維持】
・モチベーションを高めることも重要だが、高く維持していくことも重要。要するに維持するのは難しいということやね。
・ノルアドレナリン(不安・集中・覚醒)が出ると締め切り効果ですごく集中するが、ストレスホルモンなので短期限定。その後はドーパミン(報酬系)が働いてやることが面白くなるようになる。後半はセロトニン(平穏・癒し)の働きで長期間続くようにまったりする。
・ノルアドレナリンやドーパミンだけでは「愛は4年で終わる」事態になってしまう。絆を作るのがだいじ

【自己効力感(セルフエフィカシー)】
・自分はできそうだと思える状態。良い結果を出すことをイメージしている。自分が自分に対してどれだけその気になっているか?の指標
・低い場合は活動性も低いので高める努力をしよう。高すぎると無謀なことまでやってしまったり、ハードルを高いと思わなくなってしまうのも問題だが。

<セルフエフィカシーをもたらす4項目>
制御体験:いわゆる成功体験。大きな目標を小さなタスク目標にブレイクダウンして、ハードルを越える体験を高める
代理体験:頑張って成功した先輩を見ると高まる。
社会的説得:「お前ならできるさ!」と励ます。ただ、励ますなら相手を選べ。
生理的感情的状態:体調次第やね。

<セルフエフィカシーが高まるとこうなる>
認知:出来ると思うから目標設定を高くする
動機付け:やる気が湧いてリソースを沢山つぎ込む。うまくいかなくても努力や状況のせいにして能力のせいにしない
情緒:ストレスフルでも平静になる
選択:習得すべき挑戦と思える

【今日の一言】

「今日はお姉ちゃんの写真はありませーん」

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