2017年3月6日月曜日

20170112

今日は入山先生のグローバル経営。


前半は学生による論文解説プレゼン。やはりリアルな事例が報告されていて面白い!
後半はゲストスピーカー慶應大の琴坂先生。説明の切り口やたとえ話、見せるデータがとても興味深かった。

Semiglobalization:セミグローバリゼーション】
・商品やサービスが国境を越えて自由に行き来する「完全に最適化・分業化された社会」を理論上のグローバル化社会と考えると、生産や投資の比率指標で見ると実は理論値よりもかなり低くなっている。それだけ自国調達や投資を行なっているということ。それをセミグローバリゼーションと呼ぶ(By ゲマワット)
・貿易は距離が離れると減少する傾向があるが、実はe-コマースなどの取引もドメスティック志向が強い。インターネットビジネスだと距離なんて関係ないと思ってたけど違うのね。

AAAフレームワーク】
フラット化していないセミグローバル社会で多国籍企業の経営戦略を考えるフレームワークについて学ぶ。
Aggregate(集約)拠点を集約して標準化した商品を提供し、規模の経済と範囲の経済を生かす
Adaptation(適応)各国に細かく適応してローカル市場を獲得する
Arbitrage(裁定)サヤを抜いて利益を得る

【琴坂先生の講義】
1)情報通信とグローバルメディア
2)コンテナ船や飛行機といったヒトモノの移動手段
3)工業標準などの整備とモジュール化
4)国際法規の整備
これらが整ったことで、この30年でビジネス環境(どのように価値連鎖を設計するか)は大きく変わった。
しかし、世界がフラットになったわけではなくて世界はモザイク模様のまま。
グローバル展開する企業はバランスを考えた戦略の検討が必要。

1企業を粒子に例えると、以前まではマクロなポテンシャル場で粒子の運動を制御したり閉じ込めたり出来ていた時代から、粒子の速度が上がって大概の障壁は乗り越えちゃうようになって、ミクロなダイナミクスに支配される時代に変わったのかなーなどと思いつつ聞いてた。

【今日の出来事】
・やはり講義が終わるのは門が閉まる2230分過ぎ。

・店の前を通りかかった長谷川先生が懇親会にゲスト参加!「22時過ぎて料理がセットアップされてるのに誰もいないので不思議だった。入山時間だったか」琴坂先生との公開名刺交換が実現!

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