2017年3月6日月曜日

20170220



今日は経営研究所グローバル経営研究会@丸ノ内に参加。東哲郎相談役の講演会。
講演が終わった後は、大手町から早稲田にダッシュで移動して第6回の松川先生のIT戦略マネジメント。
授業にスーツで行ったら、まるで就活を始めたニートに接するかのように優しくしてくれた(笑)


【東京エレクトロンのグローバル戦略】
・売上高6,639億円、研究開発費762億円の半導体製造装置(92%)&FPD製造装置(7%)メーカー。
・製造装置(31.5B$)ー半導体(334.8B$)ー電子機器(1,705B$)の市場規模。TELが参入している半導体製造装置の前行程はおよそ15B$程度の市場規模。TELのシェアは塗布現像装置(90%)と熱処理成膜装置(54%)と洗浄装置(24%)。エッチング(19%)と枚葉処理装置(6%)のメジャーセグメントでシェアアップを狙っている。
・日本での販売高は19%。台湾・韓国が多いが、中国が伸び始めている。アメリカは17%程度。
歴史からいろんなお話を伺ったが、会員セミナーなのでグローバル化の部分だけご紹介。

TELのグローバル化>
・グローバリゼーションの第1ステップは販売・営業。顧客の工場のある地域にセールス・サービス拠点を構築してサポートしてきた。
・第2ステップはコーポレートガバナンスの強化。拠点構築がひと段落した段階で、株主に注目してグローバルでビジネスができる経営基盤構築にシフトした。社長に就任した日の夜にファウンダーから「会社は株主のものだ」と言われ、社長になった途端に水を浴びせられたような気持ちになった。それが切っ掛けで経営者は資金をどのように集めてくるかを考えなくてはならないと気持ちが切り替わった。会社は誰のものか?(株主)誰のために行うか?(従業員やお客様、社会などのステークホルダー)誰によって行うか(委託された経営者)と考えている。経営の透明化を図ることで、1995年当時海外株主比率が2割から、2015年には5割を超えるところまできた。
・第3ステップは海外研究開発拠点の拡充。顧客企業やコンソーシアムと共同でR&Dを行う体制を整えることにした。TELアメリカを設立した2002年は、前年の9.11の復興も意識してアルバニーのナノテクセンターに進出した。台湾に2009年、韓国に2012年、シンガポールに2014年に進出。欧州はベルギーの研究機関であるIMECに人や装置を送り込んでR&Dを行っている。
・アメリカ司法省との間で溝が埋まらず統合は断念。AMATとの統合計画は不成立に終わったが、統合の準備の中でTELには「お客様からの絶対的な信頼」「強い製品、技術力」「抜群のチームワーク」に強みがあることを再確認した。その一方で、「真のグローバル企業のあり方」「利益に対する徹底的な姿勢」「意思決定の速さ」に関して大きな刺激を受けた。
AMATでは「今後、お客様が抱えるであろう重大な困りごとを解決できれば高い値段で売れる。それを元にR&Dを進める」という姿勢を重要視していた。「もっとも付加価値を生み出すのはどの領域か?」を常にレビューして追いかけている。そういった経営姿勢を目の当たりにし、日本のメーカーとの違いを感じた。

IT戦略マネジメント】
今日はグループワークの発表会。最終回になぜか教室が盗まれるというトラブル発生も(笑)
ITを活用したビジネスプランは食事、医療、ファッションなどとテーマは多岐に渡ったが、全て興味深かった。
しかもタイムマネジメントぴったりで素晴らしい。先生からお褒めの言葉を頂くのは嬉しかったね。
「常にIT活用のプランを考えておくべし」

備えあれば憂いなし。チャンスは見る気があればそこにある。

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