2017年3月14日火曜日

20170314

『実践版 30日で人を「育てる技術」』(西尾英樹:秀和システム)


後輩の育成を担当するようになった若い世代には是非読んで欲しい本。私が20代のうちにこの本に出会っていれば!(笑)
元競泳選手で、全日本選手権では北島康介選手とも争ったという経歴をお持ちのコンサルタント、西尾さんの本。隣にいるのは水中用ザク(ザク・マリナー)



アスリートとしてのコーチからの教えや、「技術は見て盗め」と言われるマニュアル無しの建設業界での実践経験がベースになっている。
本書では教える側が30日プログラムとして用意されたワークに取り組むことで、失敗しやすい落とし穴を避けられるようなフレームワークを提供している。

「教え過ぎは良くない!」と分かってはいても、ついつい役立つ知識と思って詰め込んでしまう失敗にはとても心当たりが・・・
後半の「スポーツの世界ではスランプは事前に予測して対策を準備しておくのに、なぜか企業では発生ベースの対処療法になっています。」というくだりにはグサっと来た。

競泳選手時代と社会人時代の経験で裏打ちされた説明はとても分かりやすくて、教育担当が考えて取り組むガイドになる良書だと思う。

個人的には手取り足取りで教育されるのは苦手。マニュアル読んで自分でやってみて、分からなかったら聞くくらいのスタンスが好み。
でも、若い人にもそのように接したら「冷たく放置されてる」と言われて慌ててフォローしたり。

色々と考えさせられ、学びが多い本だったね。



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