2017年5月24日水曜日

20170524

『プラットフォームの教科書 超速成長ネットワーク効果の基本と応用』(根来龍之:日経BP社)


仮面ライダーベルトや妖怪ウォッチがさらっと出てくるあたりが先生らしい。

本書ではプラットフォームとは「他のプレイヤーが提供する製品・サービス・情報と一体になって、初めて価値を持つ製品・サービス」と定義されている。1社でユーザーが欲しいものを何でも提供することはプラットフォームとは呼ばない。

デジタル化によって下記3つの変化が生じた。
モジュール化:インターフェースが設計されれば、機能を外部から調達できるようになった。
ソフトウェア化:個別にハードを手配するのではなく、ソフト上で処理できるようになった。
ネットワーク化:情報が素早く低コストで共有されるようになった。

結果、企業が全体構造を把握しながら必要とされる機能を加え、オープンにして協力や参入を支援する部分を特定し、うまいことマネタイズできるビジネスが設計できるようになったということかな。

ウーバーやAirbnbからニンテンドースイッチ・キュレーションサイトまで、新しい事例まで盛りだくさん。語り口も柔らかく、全体像をつかみやすい本だと思った。


【モビルスーツの武器のインターフェースについての余談】
ガンダムに登場するモビルスーツは武器として手に持つタイプのビームライフルやマシンガンなどを使用している。パイロットがスコープを覗いて狙撃するシーンもあることから、モビルスーツと武器との間には何かしらの情報がやりとりされるインターフェースが存在するはずだ。さすがにコンピュータ制御なしに巨大な引き金引いてるとは思いたくない(笑)

モビルスーツがアナハイム製に統一された頃には、敵味方を超えてモビルスーツ・武器間のインターフェースは標準化されている。ユニコーンガンダムでも袖付き(ネオジオン)のクシャトリヤ用武器を全く問題なく使用できてバナージも驚いていた通り。この辺りは正規のメンテナンスを受けられなかったり、鹵獲した敵MSを運用することが日常茶飯事だったりするジオン残党の要望の影響かもしれんなぁ。もっとも、ジオン残党が頑張ってくれている限り、アナハイムのモビルスーツは売れるわけだから死の商人っぽいところもあるが(笑)

モビルスーツ産業も大規模戦争がなくなり紛争解決型になったら、本体そのものよりもメンテナンスと武器の消耗品で稼ぐ形に変わっていったのかもね。モビルスーツの武器供給ビジネスに新規参入するには技術障壁と設備投資障壁が高そうな感じだが!


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