9月前半の学会発表用の論文を投稿しつつ、9月後半の学会発表用のスライド作りを平行して進めた1週間。
初めてのことや20年ぶりのことなどが盛りだくさん・・・
来週はSciREXセンターのサマーキャンプで2泊3日の学生グループワークの指導。
自分が学生のころ、このような外部のイベントに参加することは全くなかったので、わざわざ時間を割いて勉強に来ている参加者の皆さんは凄いと思う。良いイベントにせねば。
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『Boulevard of Broken Dreams』(Josh Lerner:Princeton University Press)
「起業やVCの活動を促すために、公的機関に何が出来るか?」について議論した本。データによる検証など難しいコンテンツは参考文献を示すにとどめ、事例や教訓を解説している。
<やるべきこと>
- アントレプレナーは真空中には生まれない。パートナー・エコシステムが必要
- アカデミアの科学技術を移転することが重要。
- 投資家やファンドのグローバルスタンダードを認識しておく。
- 市場に方向性を与える。プログラムの評価軸を示しておく。
- 制約を課そうという誘惑に打ち勝つ。
- エコシステムを育てるには時間が掛かる覚悟を決める。
- 政策に適した規模に制御する。扱うお金が多すぎても少なすぎてもダメ。
- グローバルにつながるパイプの重要性を認識する。
- プログラムの評価はきちんと準備してデータを集めて実行する。
- 創造性と柔軟性を重視する。
- エージェンシー問題があることを理解し、行動を予測しておく。
- 教育大切。市場を高所から理解し、起業家を教育し、市場の駆動原理を把握する。
<やってはいけないこと>
- 地域・国の中だけに目を向け、グローバルを見ない。
- 税金を下げればうまくいくと考える。
- 外から人を連れて来て、インセンティブを与えない。
- よそでやった政策をそのままコピーして実行する。
200ページ弱のペーパーバッグだったが、英語で本1冊読みきることはあまりなかったので、ちょっぴり自信が出来た。
読まなくてはいけない論文が山積みなのは変わらないんだけれど。
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火曜は中小企業診断士の東京プロコン塾のOB/OG会打合せと暑気払いに参加。
懇親会会場の下見と称して飲みに行き、真面目な討論をするでもなく飲んで駄弁っていた。気軽に色んな話ができるのはありがたい。そして会場の食事がとてもうまかった。会場の楽蔵は居酒屋だが、全般的にレベル高い。
診断士の飲み会は経験的に飲み放題+食事で 3,000円が相場なんだが、+1,000円してこのお店にするという選択肢は今後もありそうだ。
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金曜は仕事を途中で中抜けして、国立新美術館で開催されている「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」に参加。
こんなときにお隣さんだと移動が楽で良い(笑)
チケットは完全日時指定制で入場者数がコントロールされていたので、混雑しているとはいっても展示が全く見えないということもなく。長蛇の列というわけでもなかったのでオペレーションは良かったと思う。
個人的には第3部が凄く印象に残っている。クラスの1人が昼休みに抜け出してジャンプを買いに行き、教室で回し読みをしていた時代に読んだから(笑)
原画や作成課程の解説もあり、荒木先生の音声ガイドもありと充実の展示に加えて、ジョジョ立ちした立像オブジェの展示とか、スタンドをイメージした立体展示などもあり、ファッションやアートの要素も盛りだくさん。
10月1日までなのでお出かけあれ。
そして、待ち時間の間に新美術館別館の方に足を運ぶ。
2.26事件のときの歩兵第三連隊の兵舎として建てられ、東大生産研が移転した後も一部を残して別館になっている。
1階は1部屋の展示エリアで2階は美術関連の図書館別館なので、見学するなら20分くらいで終わる。あまりメジャーな場所ではないが、歴史の一端に触れる気持ちで覗いて見ては?
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