2017年3月6日月曜日

20160731

今日はBe a driver.Experience @Roppongi 2016の開発者トークイベントに参加してきた。
30名限定だったが、抽選に当たるなんて久しぶりだ。
マツダのデザイン担当の玉谷さん、カラーデザイナーの岡本さん、ブランドデザイン担当の田中さんが魂動(こどう)デザインについて、設計と色について解説してくれた。
以下、トークショーの様子を箇条書き。
・マツダの車の軸があった上で、車種の個性を乗せて行きたい、一部が見えたらマツダと分かって欲しいという思いがある。
・「美しい道具でありたい」というメンバー間で共有された価値観に基づいて、ドキッとし感動するような心高ぶるマシンを作りたい。日本伝統の花道や茶道のように美と道具の一体感に憧れる。
・ガレージの車を振り返ってニンマリして意味的価値を感じて欲しい。
・チーターの走りの動きを参考にして躍動感、直線、緊張感のあるデザインを目指した。踏ん張り感のある骨格、止めるところとスッと抜くところを込めたリズム、光の質の三要素にこだわった。
・最初は敢えてタイヤを描かずに突き抜け感やスピードを意識してイメージをデザイナーが描き、モックアップを作った。最後までブレてはいけないイメージを具現化したエッセンスの造形になる。言葉少なくても作りたい車のコンセプトを伝えるモデルとして参照した。
・ソウルレッドはマツダの中で最も売れている。一般的には白やシルバーなどのニュートラルな色が売れるが、マツダでは有彩色のソウルレッドが沢山出ている。
・カラーも造形の一部だと思ってこだわった。
・今回はマシングレーの色を出した。精密な機械の美しさ、瑞々しい艶、鉄の光沢感という「鉄の表情」にこだわった。
・技術的には反射層中のアルミフレークを平行に揃うように塗膜を設計した。乱反射ではなく面反射を実現することで、鮮やかさと深みのある陰影が出るようにした。コンセプトカーでは職人が手作業で何層も塗って作るが、三層塗りで量産プロセスを開発できたことでソウルレッドを提供することができた。他社だと五層塗りで実現してるところもあるが、マツダは環境負荷を減らしてコストも下げられた。
・マツダがソウルレッドにこだわるのは広島カープや宮島の鳥居とは関係無い(笑)
・トークショーの会場で車を見たとき、思った色が出てなくて驚いた。是非太陽光の下で見て欲しい。LED照明ではいかんなー

今回はデザイン中心だったが、それを実現する技術についても詳しく聞けて楽しかった!
「化学の授業みたいになってますね」と自分でツッコミ入れてたけど、分かりやすかったし。

言葉の使い方が全般的に美しいと思ったのが印象的。物理現象を言葉で表現するとこうなるのか!と驚いた。 マツダのこだわりが面白いイベントだった!

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