2017年3月6日月曜日

20160811

夏休みのスタートはマツダ見学から!
羽田空港にはメルセデスが沢山あったけど(笑) 広島に向けて移動開始です。


広島に到着してお好み焼きを食す。
小鰯焼きガキも美味! 顧客数が多くて鉄板稼働率が高いなー






【マツダの工場見学レポ】
長内先生が夏期集中講義を行っている広島県立大学の学部生と合流。



そちらの授業の企業訪問にWBS学生が相乗りした形なのだが、マツダ本社ロビーではしゃいで写真を撮ったり、ボンネットの中身論議で盛り上がる私たちと、緊張した面持ちでそれを見つめている大学生さん(笑)
最初にプレゼンテーションでマツダの歴史とブランド戦略・RD戦略をご説明いただく。
出荷台数ベースでは2%の市場シェアで、ヒット作やロータリーエンジンの量産化・レース勝利に気を良くして値下げ&シェア拡大路線を取ったこともあったが、景気など外部環境の変化に振り回されてしまっていた。
そんな中フォード資本が入って「マツダらしさ」を追求してブランド戦略に舵を切った。創業の地出る広島に根ざし、徹底的に社員にヒアリングをして「なぜマツダで働くのか?」「なぜマツダが好きなのか?」を追い求め、「走る歓び」を打ち出し、2000年にブランドの軸である「zoom-zoom」を定めた。
その後は「マツダの車がないとつまらないよ!」というマツダ愛が深いファンに向けて意味的価値を追求した車を作ることに徹底した。

すごいと思ったのは、ブランド戦略を組織の隅々まで行き渡らせて行動を徹底したコミュニケーションをとったこと。
本当に揃うまでには十数年を要したそうだが。 顧客の生涯価値の最大化という点がポイントなのだろうと感じた。

ファンのツイッターが紹介されていたが、その方はモーターショーで古い愛車のロードスターが故障して乗れなくなったとマツダのエンジニアに打ち明けたそうだ。
するとマツダ社員は新車の売り込みをすることなく、愛車をなんとか修理して乗れるようにしようと相談しあってくれて、ファンの方は大変感動したそうな。ファンを大切にしているなと大変に印象深いエピソードだった。

ミュージアム見学では過去のマツダ車の実物を見て回ることができた。





かっこいい! 工場見学では多品種変量生産を同一ラインで行うという独自のエンジン工程を見させてもらった。
生産性を上げるには単一品種大量生産の専用ラインを設ければ良いのだが、それでは固定費が跳ね上がる。
マツダでそれを行うと再び「出荷台数」という目の前の規模を追求してしまう。
そこでセンサーやタグ、コンピュータ制御を要所要所に入れて、流れてくるエンジンごとに作業内容がわかり、所定のボルトを所定のトルクで締めたかを監視できるシステムを取り入れた。
また、工数のかかるエンジンについてはメインラインから一旦外れるバイパスラインに流すことで、全体のラインバランスを取っていた。
エンジンと一緒に取り付け部品の入った箱もセットで流れてきて、部品箱の底にはセンサーが設置されていて、部品のつけ忘れはすぐに気づけるというポカ避けにも気を配っているとのこと。
夏の暑い中で黙々と流作業をこなしていたが、製造ライン見学は新鮮で学びが多かった。

工場見学が終わった後はQ&Aセッション。
取締役の藤原様に詳しく解説頂いた。大変フレンドリーで懐の深い方だった。あんな大人になりたい(笑)
「定量分析結果に基づいてクリエイションしない。それは他社と同じものができてしまう」
「マツダは広島で育てられた。国内2位の規模である90万台生産は維持していく。この創業の地で感じる想いを大切にする」
Valueを下げてCostをもっと下げるという妥協はしない。技術を持ってValueを上げてCostを下げる。それをやるのがマツダらしさ」
「マツダのあるべき姿からBackcastingして現状を見ている。あるべき姿は妥協しないが、時間軸には自由度をもたせている。マイルストーンなど締め切りを厳密にするとごまかしたりし始める。あるべき姿への途中経過として製品を出し、それからも改善していく」
「期待通りではなく、顧客の期待を超える。そうすると次の顧客(ファン)を紹介してもらえる」
「少ない台数だけど、絆では一番になろう」
「共創という考え方を大切にしている。金型とデザイナーは以前なら『金型を早く安く質良く作ることが仕事だ』と言っていたし、デザイナーもデザインが仕事だと言っていて、バラついていた。でも共創の考え方が根付いた今なら皆から『私の仕事はマツダらしい車を作ることです』という答えが真っ先に来る」

 そしてここでもWBSの学生がマツダの皆さんを質問攻めにしてしまい、学生さんたちには申し訳なかった・・・ 学生が社員にあれやこれやと質問攻めにするのは緊張しただろうし、これもお兄さん・お姉さんたちの仕事かな(笑)

【懇親会】
 本当は最終の新幹線で東京に戻る予定でいたのだが、長内先生に「帰っちゃうのー?」と聞かれて心が流され始め、結局私と小林さんは新幹線の予約を変更して宿泊場所を確保した(笑)
飛行機組とお別れして飲み会に突入。
1次会は広島駅のASSE6Fの牡蠣専門店。昼間の移動で喉が渇いていたこともあり、お酒は美味しかった!
昼のお好み焼きの時にどれだけビールがあれば!と思ったことか(笑)
お洒落な感じのお店でしたな。

2次会は旬のお魚が美味しいお店。
路面電車に乗りたかったので移動も楽しかったー
季節の旬野菜の天ぷらや刺身など大変美味しかった。
カウンター席で日本酒が進む・・・

3次会はオールドゲームが遊べる8bit-barに行って、皆でスーパーファミコン版の人生ゲームで遊ぶ。



人の名前を入れて人生を弄ぶやり方をとったが、最終的には「あきえ」が脱税がバレつつも大臣まで上り詰めた所で終了(笑)
お酒飲みながらテレビゲームで遊んだの何年ぶりだろうという懐かしさがあったなー

そして4次会で天下一品ラーメンを食して2時頃に解散。



マツダ工場見学してた時間よりも飲み歩いてる時間の方が長かった点は気にしない!(笑)

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