2017年3月6日月曜日

20160818

『成果を出すイノベーション・プロジェクトの進め方』(横田幸信:日経BP社)


これもFBで記事が流れてきて面白そうだなと思って読んだ本。
デザインシンキングなどの言葉も流行ったりしているけれど、イノベーションを起こして進めていく過程で、考えた方が良いポイントやフレームワークがまとまっている。

そもそも「セミナーや本で教わった通りの手順を踏めば、自分にも画期的なイノベーションが起こせるようになる!」と考える時点でイノベーションとは縁遠くなってるというのは、誠にその通りであるな(笑)
研修で良くやるアイディア出しゲームだけを追求しても後が続かないし、特定の技術シーズから出発してガチガチに市場見込み数字を組み合わせるだけの発想でも広がりがない。
事業構想の初期段階で不確実性も大きいが、その中でも持っておいた方が良い観点などが整理されていてわかりやすいと思った。

プロジェクト事例なども紹介されていて興味深い。
自動運転技術の将来像を直接考察するだけでなく「自動運転が普及した将来では社会がどのように変化し、その結果どのような困りごとが新たに生じるか?」と発想を広げていくというのは面白い考え方だなぁと思った。
そこまで深く突き詰めて未来のニーズを考えようとしたこともなかったわ。
具体的なハウツー本というよりも、自分の目線の置き所のオプションが増えるようなそんな感じに思えた。面白かった。


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