2017年3月6日月曜日

20160828

『確率思考の戦略論』(森岡毅・今西聖貴:角川書店)


USJにハリーポッターを導入し、来場者と売り上げをV字回復させた立役者による「数学マーケティング」の解説書。
 P&G時代から積み重ねてきた市場調査や需要予測に数学的に取り組んできており、その考え方や数式をわかりやすく説明してくれている。
「そうか、需要予測ってこうやってるんだ!」と数字の背景がわかって面白かった。直接計算する機会が少ないとしても、アナリストが出してきた数字の裏を知っておくことは大切なんだろうね。
数式は全て後ろのAppendixにまとめられているので、無理やり読み解く必要はなし。
数式を変形させていくプロセスを書き下しているページが多いので、あまり構える必要はなさそう。
とはいえ高校数学と積分は出てくるので、全く馴染みがなくても読み易い!とは言わないが(笑)
「日本人は、もっと合理的に準備してから、精神的に戦うべき」
往々にして合理的と精神的が逆になってしまうそうな。確かに心当たりが・・・
「人生は確率」「できることは確率を上げること、結果に対して悔いはない」
大変理系らしい表現(笑)
結果が観測されてしまったら、それは既に過去の事象となるから自分では如何ともしがたい。
できることは良い結果が出る確率を上げるように努力すること。

終わった結果を嘆くのではなく、次に生かすように切り替えないとね。


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