2017年3月6日月曜日

20160901

『「好き嫌い」と才能』(楠木建:東洋経済新報社)


一橋大の楠木先生による19名のゲストとの対談集。
対談なので、紙面の半分は楠木さんが喋ってる。
結果としてゲスト要素を人数で割ると各人が2%くらいに薄まり、500ページ近い本の50%以上を楠木成分が占めることに!
この本で最もよくわかったのは、ゲストの個性というよりも楠木さんの個性だった(笑)

「好きこそものの上手なれ」は好きなことであれば、努力を努力と思わずに継続できるから良い仕事ができるという「無努力主義」
インセンティブなどの外部からの誘因に頼らず、自分の好きなことに取り組んでフロー状態でやると良いんじゃない?ってことだろう。
良い/悪いの軸だけでなく、好き/嫌いの軸を持って分類しても良いのでは無かろうかなと。

読んでてガンダムユニコーンの主人公バナージの決めセリフである「それは本当に 君がやりたい事なのか?」を思い出した。
「かくあれかし」を追い求めるのも良いけれど、本当に自分のやりたいことを探しても良いのかなと考える良い機会になった。
もちろん各ゲストのエピソードもとても面白い。
早稲田の正門前のキッチン南海のカツカレーは美味しいという話題も出てくるし。

あとは楠木先生の「生産管理」の授業は、題目とは全く関係のないことばっかりやってたとか。
奇遇にも私も同じようなことをするWBS教授を存じているが(笑)
分厚いので電車の中では厳しいですが、ゲストの対談ごとに区切って読めるので、通読しやすい部類かと。




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