2017年3月6日月曜日

20160902

『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』(ブライアン・R・リトル著 児島修訳:大和書房)


心理学の本って、読むたびに「人間理解って難しい」ことがよく分かる・・・
日本語タイトルでは「自分の価値を最大にする」とキラキラした修飾語が付いてるけど、そこまで主題では無いようにも感じた。
やっぱ自分の価値!とか前面に出した方が売れるのかな(笑)
ユーモラスな語り口で、ご自身の経験や心理学実験からの知見を解説してくれていて個別には理解しやすい。
ただ、パラメータや関係性がかなり多いので、全体像をつかむには何度も読み直したり考え直したりする必要がありそう。
また時間を置いてから通読してみるかな。

心理学の研究でいろんなデータ解析がなされており、相関関係も統計学的に確かめられていることは良く分かった。
パラメータが膨大で相関関係が複雑であっても、外部環境・自分・対象のデータ化さえできていれば、人工知能で「相手と最も良好な関係を築く可能性が高い付き合い方」が算出できるってことなのかもなぁ。

最近、企業の採用や内部教育でも人工知能が活用されていると聞いて読書中なのだけれど、この先進化が続くと人間関係はどうなるんだろうかなと感じることはある。
テクノロジーやアプリケーションといった実用面だけではなく、心理学とか哲学とか解釈論をもっと勉強しないといかんのかなぁという不安も湧いてくる。
下手すると「誤解なく分かり合える」というニュータイプの登場をすっ飛ばして人工知能が先にきちゃうから、ガンダムオタとしては立つ瀬が無いわ(笑)



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