2017年3月6日月曜日

20161010

今日は片岡先生のマクロ経済
腕時計に時折目をやりながらもトークが止まらず、結局3時間ぶっ続け講義。
月曜は2限がないだけで朝からずっと学部の講義をしているというのに、なんだこの元気。
貯蓄=投資+財政赤字+貿易黒字(経常収支)
前半はオイルショック・日本列島改造論・中曽根&土光の小さな政府・レーガノミクス(スターウォーズ計画)による財政赤字・日米貿易摩擦・プラザ合意によるドル安誘導・ルーブル合意によるドル高誘導・日本金余りバブルと現代史をマクロ経済の式で解説。

後半はアダムスミスとマルクスを世界史の中で解説。
産業革命と労働者の搾取から社会革命までを一貫説明。
資本家の搾取が続くと、やがて労働者は過労死か餓死か革命かの選択が迫られるということ。
決め台詞は「しゃちょぉぉぉーーー!!!」
 相変わらず経済以外の成分でお腹一杯(笑)

【片岡語録】
・前回は90分2回喋ってましたが、あまり進んでませんね。今日のところも暴走すると思います。重要だから暴走するんです。
・竹下登は早稲田の卒業生です。まぁ、そんなことはどうでも良いのですが。
・早稲田界隈のTimesみたいな駐車場はバブルの頃の地上げの成れの果てです。
・この授業ではケインズと新古典派を並列で並べながら比較していくことが目的です。本論に入る前に古典派を学びたいと思います。90分の授業3回やってまだ本論に入ってないのかという話もありますが。
・シェイクスピア最初は喜劇、それから恋愛もの、それからだんだん渋くなっておっさんたちばかりの重厚な話になっていく。
・ロミオとジュリエットは名作になってますが、あれはアホですよ。出会ってから死ぬまで1週間ですよ?バカですよ。
・シェイクスピアの作風が変わるタイミングでイギリスとフランスの関係が悪くなる。シェイクスピアは酒を飲みながら作品をかく。ワインを飲みながら書くとロマンチックになる。英仏間の仲が悪くなって輸入が止まるとスコッチを飲みながら重厚な作品を書いた。
・アダムスミスは10歳の頃に犯罪組織(スリ団)に誘拐されている。スリを行うときの囮として子役が必要だったが、アダムスミスがあまりにも鈍臭いのでスリ団が返しに来た。
・アダムスミスはグラスゴー大学の哲学の教授をやめて、大金持ちの貴族のバカ息子の家庭教師になり、バカ息子がイタリアとフランスを見て歩くグランドツアーに同行した。日本で言うところのお伊勢参り。アダムスミスが各地の名士と会って回って重商主義の間違いに気づき、国富論を書いた。
・大学の先生の給料は昔から安かったんですね・・・ ・グラスゴー大学の食堂がとても美しくて綺麗。ハリーポッターのモデルにもなった。
・「見えざる手」と言うキーワードは国富論の中では1回しか出てこない。岩波文庫で4冊もあるのに。サイエンスとして国富論を書いてるから、「神の」とは言ってないのだと思う。
56歳の私にはマルクスには青春の香りがする。社会主義運動をしないと、マルクスの資本論を読まないとモテない時代だった。読みにくい本だったけどね、資本論は。
・進化論は国富論から生まれた。
・アダムスミスは楽観的。自然食品さえ食ってれば病気にならないというイメージ。一方でマルクスは悲観的。市場メカニズムには老化が加わってくる。
・今のお笑い芸人がやってることは全部チャップリンがやっていると言って良い。才能のほとばしりだね。

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