2017年3月6日月曜日

20161031

『成果を生む事業計画のつくり方』(平井孝志・淺羽茂:日本経済新聞出版社)


180ページくらいの日経文庫なのであっさり読めるボリューム。
戦略とはなんぞやのガイドから入って、実際の事業計画を考える部分がメイン。
WBSのホームページのNEWSでも取り上げられているのでお買い上げよろしく(笑)

【戦略】
「なぜその目標を達成できるのか」を説明できる理由・根拠がロジック。
戦略のロジックを構成する要素
事業コンセプトと価値提供の方法(誰に、何を、どのような価値をつけるか)
競争優位の確立と持続
経営資源 ビジネスには不確実性があり、予期せぬ環境の変化に対応していくうちに表出する「創発的戦略」も存在しうる。
これは出たとこ勝負を狙うものではない。
事前に戦略・計画を考えておくことで、想定外の環境に置かれたとしても「今の状況は想定外である」と認識でき、新たな学びを得やすくなる効果を持つ。
事前の検討がないと「こんなもんかな」と変に馴染んでチャンスを見過ごしてしまうということかな。
「無策でも全力でやれば成功できる!ホンダのカブ成功物語を見習え!」とか言ってたらビジネススクールは商売あがったりだもんな(笑)

【事業計画プロセス】
全体で4〜6ヶ月くらいはかかると見込むべし。
ステップ1:現状の棚卸し(現状把握だが、なぜ現状になっているのかの「なぜ」が重要)
ステップ2:計画骨子の策定(ありたい姿から引っ張って、達成の道筋を複数検討する)
ステップ3:計画の全体像と具体的施策の決定(できることではなく、やるべきことを描く)
ステップ4:アクションプランとフォローアップ体制の明確化(責任の所在を明確にし、「なぜ」をぶつけるフォローアップを実施) 事業計画立案・実行のポイントでは企業がしばしば直面する問題点と対応が挙げられている。

新規事業と既存事業の資源配分の問題とか、成績数字だけのフォローアップでは「頑張ります」しか出てこなかったりとか、身につまされる事例がたくさんあり、「この点は見とけ」という指摘は大変参考になる。


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