2017年3月6日月曜日

20161114

今日は片岡先生のマクロ経済。


GDPは需要で決まり、需要は投資で決まり、投資は利子率で決まり、利子率はM/P (名目貨幣供給量÷物価)で決まる。Y←I←r←M/P
・国内に1万円札が何枚あるかが重要なのではない。カツ丼何杯食べられる(実質貨幣供給量)が重要。
・物価が上がると、実質貨幣供給量が下がり、利子率が上がり、GDPが下がる。これがA-D曲線
・環境を理論で決めて、人や企業の行動が環境から導かれると考えるのがミクロ経済学。そこから出発してマクロ経済学を作り上げたのが一般均衡モデル。

【ミスパーセプションモデル】
・企業は仕入れ・賃金・販売など、日々事業に関する限られた取引をしているので、物価を認知できる。
・労働者は社会にある色んなものを買っているので、物価の認知が遅れてしまう。
・物価上昇が予想されたものであれば、企業と労働者が物価上昇を認識して総供給曲線が垂直になり、GDPが上がらずに物価が上昇して終わる。
・物価上昇が予想されていない場合、企業は物価を認識しているが労働者は物価を認識できない。そのため企業から見ると実質賃率が低くなって生産(供給)を増加させるため、GDPが上昇する。

【経済学はサイエンス?】
・計量経済学はサイエンスということになっている。水俣病の時に原告・被告が因果関係を調べるためにお互いに経済学者に統計分析をさせて解析させたが、それぞれが真逆の結論を出した。
・佐和隆光が「計量経済学は科学だろうか?」という本を出すってことは自信ないってことです。
・私はちょっと誇張して喋ってますのでビックリしないように!はっはっは

【ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険】
・お父さんはエリートサラリーマン。ロビンソンはロマンあふれる青年で、血の踊るようなロマンティックな冒険がしたい!と思ってた。
・オヤジを見ると「こいつ、金勘定してるだけじゃないか。生きてるのか?」と反発し、冒険を求めて船乗りになった。
・ロビンソンが乗った船は難破してしまい、無人島に流れ着いてサバイバル生活を始めた。(この辺りは知っての通り)
・無人島で生き延びるために自分の力を振り絞って魚を取ったりしていた。その内「明日も生きるために」と食べ物の貯蓄などの活動をするようになった。
・やがて「今の自分は結局オヤジと同じことをしているではないか」と気づいた。自分の能力をフルに使って、未来のために貯蓄していたのはオヤジのサラリーマン生活と何ら本質は変わらなかったのだ。
・それに気づいた時、助けの船がやってきて生還することができた。戻ってからは、ロビンソンはオヤジと和解して、その後は真面目なサラリーマンになった。

【モーレツ】
・小川ローザの「Oh モーレツ!」高度経済成長期を象徴するようなCMだった。
・当時、小学生だった先生には刺激的だった。子供がテレビを見ていられる時間帯にあのような映像が流れたのは画期的。学校でも「見た?見た?」と男の子の間で話題騒然だった。
・これは「クレヨンしんちゃん大人帝国の逆襲」でも取り上げられたくらいの昭和の象徴。
・まぁ、どうでも良いんですけど。今の話しなくてよかったじゃん。はっはっは。

【全要素生産性分析】
・資本・労働投入量以外の、技術による部分が全要素生産性。
・この考え方は企業分析にも用いることができる。利益を増やすには生産性を増やすか、労働者に対する支払いを減らす。生産性が上がったのか、分配の仕方が変わったのかを見なくてはならない。買収の前後で比較すると、実は生産性は上がっておらずに労働者への分配が変化している傾向がある。
HBSのマクロ経済の教科書を見ると、3分の1くらいはTFPの話になっている。
・ちなみにビジネススクールと経済学部の大学院のマクロ経済は教える内容が全く違う。

【アジア通貨危機】
・きっかけはタイ。当時は絶好調だった。絶好調という噂が立ってビルや工場が立ってGDPが増えた。
・タイ政府の借金が多く、「危ないかもね」と噂が立った途端にフッと資本がタイから逃げ出してしまった。
・資本が逃げるのを引き止めるために「投資家にとって良い国ですよ」と金利を上げたが、逆に国内企業は金利が高くて借金できずに投資ができなくなって経済に壊滅的ダメージを受けた。
・世界中がタイを見捨てようとした結果、ドル建ての借金が急増して首が回らなくなって、IMFに借金をしに行った。IMFから「君たちは縁故主義のキャピタリズムで汚職が多い。縁故主義を止めるのが金を貸す条件だ」と告げて西洋流のキャピタリズムを持ち込ませて、国がズタズタになった。

来週はマクロ経済の授業で学んだことを1人8分のプレゼン大会。
片岡先生のレクチャーが今日で終わったと思うと、何だかとても寂しい・・・

ω`)

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