2017年3月6日月曜日

20161119

2017年のシャア専用手帳が届いたー! 来年はこれで頑張る!


さて、今日の1限は岩村先生のファイナンス。
・選択のファイナンスではブラック・ショールズモデルの導出を扱う。基本的な原理・構造がわからないままに式だけを覚えて計算するのは危険。これから4コマ(6時間)かけて「これであなたもブラックショールズを証明できる」状態にする。
・内田さんがフェラーリに2000万円の損害保険を掛けていたとする。全損事故の場合は車両の所有権は保険会社に移る。いいなーボスコンの社長は。保険金額は車両の実価値よりも低く設定する。そうしないとわざと車を壊して保険金をもらおうとするインセンティブが発生してしまう。つまり、自動車保険は車が2000万円よりも下回る価値になった時に保険会社に押し付けることができるプットオプションと言える。
・貸出先にも預金者にもオプションを販売しているのが銀行。両方からオプションプレミアムを取っているのだから儲かって当たり前。その銀行を儲からないようにしようとしている日銀総裁がいるのは問題だが。
・原資産の現在価値をV、満期時の原資産価値をa,ba>b>0)、行使価値K、満期時までの安全資産金利をi*と置いてオプション価格を計算して行くが、a,bになるかの確率については何も式に現れてこない。期待値やばらつきが計算できず、二項分布で考えているのに確率が見えないのは不思議に思うだろう。実は原資産の現在価値Vの中に確率が潜んでいる。満期でa,bになる確率からVが求まっているので、求める過程に潜んでいるのだ。これは驚き。

【岩村語録】
・年を取ると2つのことを同時にできなくなる。皆さんもくだらない会議の途中にレポート書いたりしてるでしょ?日銀時代はよくやってた。でも今はダメだね〜喋りながら作業ができなくなっている。セミナーでも画面を見ながら、次のスライドで何を説明しようと考えることができたのだけれど今はできない。これが加齢というものであるなぁ。
・計算が好きで好きで仕方がない人が千人に一人は存在する。WBSでは四塚先生が該当するが、彼の良いところは自分が変人であること理解していて、決して人に押し付けたりしない点。「これはどう考えたら良いのか?」と質問すると本をくれる親切な人。彼は私が本をすぐ捨てることを知ってるから、再び聞いた時には該当箇所のpdfファイルを送ってくれるくらい親切な先生。
・色んな方法で説明ができる時、その中でも比較的難しい説明を選ぶのが大村先生。知的体力を鍛えたい人には向いている。最も易しい説明を選ぶのが私。
・日銀ニューヨーク駐在は日露戦争前に戦時国債を発行するために作った。その当時は4人でスタートしたが、私が駐在する1980年代には6人まで拡大した(笑)大蔵省と仲が悪かったのでこんなもの。駐在員は一人で何でもやるので変な人が出来上がってしまう。それの成れの果てが私。
・統計的知識やセンスを持ってる人は実務に行くと良い。どう見ても僕より内田さんの方が所得が多いもん。いいセンスがあるなら学者ではなくて実務家になるべし。

2限はグループワークでアイディア出し。

3−4限は「なんすかねー」関先生の生産管理。
・成果を出すためには目標・実行・評価・自己フィードバックを週次で回して行くことが偉人になるためには大切。
・リーダーが無駄をするなと言っても、現場では先に作って在庫を持って安心したいという心理が働く。安心在庫を作りたくても作れない環境においてしまうのがJIT
・日々の改善は小さな効果で過小評価されている。しかし、将来の投資計画は現在の製造能力をベースにしているので、今の改善は投資を少なく抑えるなどの効果が生まれる。日々の改善はやって間違いのない手段の一つ。今年だけの判断ではライバルとの差はつかないかもしれない、それでも継続して大きな差をつけて行くべし。
JITメソッドを埋め込むのは全社改善の仕掛けを埋め込むことと同義。経営トップから職長まで意識を統一することができる。これができれば第2のリーマンショックが来ても対応できるはず。
・建設業界では第2のリーマンショックが来るのはもうすぐ。皆さんもプロジェクトマネージャーとして今すぐ会社の在庫を減らしてキャッシュに換えて行くべき。日立もグループ全社を挙げて取り組んでいる。
・西洋は仕事を細かく分割して調べようとする。東洋は全体で見てどうかなと考える。両方を見ることが大事。
・企業は「過去の」顧客意見に基づいて品質を作り込んでいるが、必ずしも「今の」顧客のニーズに応えられているとは限らない。日々、より良い品質を企画・生産・流通させる意識を持って取り組むことが大切。

5−6限は山根先生のマネジメントコントロール。
今日のお題はリーダーシップ論。
・環境の変化が激しい時代に、全体調整型リーダーが率いる大企業にしがみつくのは最大のリスクではないか?言われたことをただやるだけではなくて、大企業を利用して新しい仕事をやればいい。
・金も名誉も足りている老人から資本を引き出すにはどうすれば良いかを考えてる?未来への夢を語ることが、老人が資本を出すインセンティブになる。皆さんは相手の気持ちを読みきれていないのではないか?
・人脈の大切さを分かっているか?誰かとだけ仲良くなれば良いという話ではない。人脈はどんどん広がって行くんだよ。誰だって良い技術・経営資源を持ってる人と組みたいと思ってる。お互いにWin-Winになる、一緒になって仕事をしたいと思わせるインセンティブを相手に与えることが人脈を築く上ではとても重要。「恩賞」「知識」「性格」「正義」の4種類のインセンティブがある。いきなり独立して人脈の重要性に気づいても遅い。自分は何者で、自分はどんな奴か、付き合えばどんなご利益があるかを周りにアピールしているか?

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