2017年3月6日月曜日

20161130

『ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ』(三枝匡:日本経済出版社)


三枝さんの新刊を一気読み。悩み葛藤するビジネスパーソンたちの心理描写を交えたストーリ展開になっているので、多少の照れを我慢すれば(笑)グイグイ引き込まれる。
「トップの目からはこう見えてるんだよ」という観点が分かるので、自分の視点と対比させると違いが分かって面白い。
B2Bで金型部品をカタログ販売するユニークなビジネスモデルを展開していたミスミに乗り込んだ三枝さんが、経営者人材を育成して、社内・コールセンター・協力工場・海外展開などの改革を進めていくお話。
育成が先に来るのは三枝さんらしいところだね。
企業再生のように短期間で自分が一気にやるのではなく、部下を育成しながら改革を進めていくというタイムスパンの違いが今までの作品と大きく異なるので読んでて面白い。
「ここは前著とは違うよ!」と本の中に記載があるので、この作品から入った若手の興味が湧くように良く出来ている(笑)
失敗して挫折から巻き返して成功に至った例などは、失敗の部分も解説されていてかなり切実だったね。

3年ほど前に戦略プロフェッショナル改訂版が出版された時の記念講演会に参加したことがある。
せっかくなので最前列に座ってみたが、初っ端から「日本のビジネスが停滞し、企業に元気がないのは今日ここに集まった君達ビジネスパーソンの責任だ!自分が悪いんだと自覚しているのか!ちゃんと勉強しろ!」と随分怒られたなぁ(笑)
講演はわかりやすく、語り口は著書の内容と違和感なかったが。

「今日講演会が終わったら、今日の学びを自分あてにメールを必ず送信するように」と言われたので、送ったら激励文が帰ってきたのを覚えてる。


0 件のコメント:

コメントを投稿