2017年3月6日月曜日

20161203

ガンダムが手に持ってるのは長内先生のお土産であるハーバードボールペン!


1限は岩村先生のファイナンス。
今日は時計を見るたびに「全然進んでないな」「理解することが大事なんで」とつぶやきながらのブラック=ショールズモデルに入るための正規分布入門。
進まないのはいつものことだとは思うが(笑)

【ファイナンス及び正規分布に関すること】
・オプションの価格は原資産の価格が決まらないと定まらない。超便利ツールではなく整合性ツール。
・根来先生からのリクエストで来年度からWBSでフィンテックを使ったビジネスモデル論の授業をやる。斉藤さんが教えるブロックチェーンテクノロジーなども。M2の方には申し訳ないが。
・人の身長の分布は正規分布に従う。これは遺伝子の偶然が無数に積み上がった結果。
・大量に生産する部品の不良率も正規分布に従う。平常時では想定できない水準で不良が発生した時は、今までにないメカニズムが働いてプロセスに異常が発生していると判断し、対処を行うのが品質管理(QC
・日本が戦争に負けたのはQCをやってなかったから。飛行機の作戦有効率(作った飛行機を100時間あたり何時間飛べる状態に出来ていたか)は日本では25〜30%くらいだったが、アメリカでは90%を超えていた。工業生産力の差が元々ある上に、品質でこれだけ差があったら勝てるわけがない。
・地理や歴史の試験の点数は正規分布に従うが、数学は正規分布になっていない。分布の平均値よりも低いところに最頻値がくるような偏った分布をしている。高校の社会の試験問題はそれぞれが独立で、学生が知ってるか知らないかで判断する問題の割合が多く、偶然の足し算の結果となっており、不確実性が和で効いている。一方で数学の試験問題は回答に到るまでのロジックを全て理解していないと正解にたどり着けないので偶然の足し算となっておらず、不確実性が積になっている。
・積になっているものを和に換算するには対数を取れば良い。変数の対数を取ると正規分布に戻ってくるような確率変数を対数正規分布に従うという。ビジネスやファイナンスに出てくる変数は対数正規分布になることが多い。
・この講義ノートを作った時代は不良債権問題がホットだった。潰れそうな会社に金を貸す時の考え方がゲーム理論とオプション理論。今は関心がない人が多いかな。あと5年くらいすると大事な問題になるのが目に見えているのだけれど。

【岩村語録】
・早稲田大学商学部の先生は受験生を減らしたくないから入試科目に入れてないけど、大学に入ったら数学を必修科目に設定して「高校の時に習った数学を思い出せ」と学生に迫る。本当に必要なら入試科目に入れとくのが誠実
・試験に出る英単語6000という名著があった。これは全国の大学入試問題を解析して、試験で出題される単語の上位を選んで集めた画期的なもの。
・授業で数式をたくさん説明すると授業評価が下がる。授業評価が低いと根来先生が怖いので困った事態になる。
・だいたい60歳超えたら人間手抜きになりますよ。私の経験上は。
・正規分布の「正規」は英語では「Normal」何か違和感がある。「普通」と訳せば良かったのに。
・ファイナンス研の先生はわからないと「学生が悪い」と言う。WBSの先生は「自分の教え方が悪い」と言う。何事も極端はよろしくないので私はその中間くらいをとる。
・円周率は円周を直径で割り算して求める。ゆとり教育で円周率を3として教えていたが、これは円を六角形として近似して計算しているのと同じこと。円周率=3として教えるなら、五角形以上の多角形は全て円であると教えないと嘘になる。3.14だと五百角形くらいになるので遠目で見たら円かなというレベルになるけどね。
・ド・モアブル=ラプラスの定理は2人の学者が導いたのが同着だったので、2人の名前を冠している。数学世界の同着は30年離れていても良いんですけどね。数学の世界はそんなもんです。
・難しいことを学ぶからこそ勉強なのであって、分かったことを教わっても意味がないでしょう。

夜はハーバードから一時帰国されている長内先生とWBS粉もん部の会合。

月島のもんじゃは初体験だったが美味しかった!

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