2017年3月6日月曜日

20161222

今日は入山先生のグローバル経営。年内最後の授業。


先週までがどうやって海外に進出するか?で、今週は海外に進出してからどうするか?について。
論文の内容を具体的な企業ケースに当てはめて分析して発表されていて面白かった。

IRフレームワーク】
多国籍企業には大きく分けて2つの戦略の方向性がある。
Integration(グローバルに統合し、世界中で同じ製品を売って規模の経済を追求する)とResponsiveness(ローカルに適合し、国や地域ごとの製品を売っていく)の2つ。
この2つの軸で2×2で4つの象限を作って分析しようというフレームワーク。
本来はこの2つの戦略はトレードオフになってしまうが、学習を重ねることでお互いのいいとこ取りをしようとしている。
インターナショナル型(統合×/適合×):自国の技術を新興国に一方向で移す
グローバル型(統合○/適合×):1つの製品を世界中で売りまくる(アップル)
マルチナショナル型(統合×/適合):国と地域ごとに最適化していく(味の素)
トランスナショナル型(統合○/適合):分散しつつも世界で共有する(GE
企業だけでなく、企業の中の機能もこれで分類できる便利なフレームワーク。
使う機会が皆無だったので勉強せねば。

GIE
IBMのパルミサーノの論文でGlobal Integrated Enterpriseに関する解説。
キーワードの詳細はIBMWebページを参照。
秀逸なビジネスレポートはロジックがしっかりしており、秀逸なアカデミックレポートに通じるとのこと。
確かに読みやすい論文だった。

後半はゲストスピーカーである、デロイト・トーマツ・コンサルティングの日置様のスペシャル講義。
成功したグローバル企業を見ると、マクロのメガトレンドから将来を見据えて、潤沢な資金で新規事業を適切に起こし(たたみ)、属人化せずに仕組みで共通の価値観を共有して意思決定している。
お題目のグローバルを目指す日本企業は、メガトレンドを述べているが自社の取り組みと相関がなく、超大型のMAをしたかと思いきや儲からない事業を継続して手元資金を目減りさせ、属人的なコミュニケーションに頼った挙句「○○らしさ」と言う共通の価値観もバラついてしまうことが多い。
非常に耳が痛いと同時に、経営リテラシーと哲学・歴史・倫理の教育の必要性を感じた。
出て来るグラフが大変示唆に富んでいて面白かった!

授業後は懇親会!
授業は22時半まで延長して門が閉まるわ、強い雨風で傘は壊れるわと幹事泣かせのシチュエーションではあったが、始まってみたら飲んで喋って楽しかった。

直接、日置さんと話せて自分の中で欧米を一括りにしてしまう癖を指摘されて勉強になった。

入山先生の体調が早くよくなりますように、と祈りつつ撤収。

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