2017年3月6日月曜日

20170119

今日は入山先生のグローバル経営。


前半は学生による論文解説プレゼン。グローバル経営の人材・組織の話だが、経営学の中では今でも議論が尽きない(結論が出ない)難しい問題。
後半はゲストスピーカー:シーメンスの島田専務によるIoTの講演。

【多国籍企業の組織】
・マルチナショナル型(欧州が得意な地域軸):自立した海外子会社が各地で現地ニーズに適合化させる
・インターナショナル型(米国が得意な機能軸):コアコンピタンスは中央集約し、各地に展開
・グローバル型(日本が得意な製品軸):親会社の戦略を全世界で均一に実行して効率化
・トランスナショナル型(学習型):適合化と効率化の両方を追求するべく従来はマトリックス型組織で対応しようとしたが、複雑化して失敗した。現地子会社&親会社が相互に情報を交換するネットワーク型にして柔軟に対応できるようにすべし。

【グローバルマネージャー】
1)ビジネスマネージャー:世界全体で効率化と競争力確保
2)カントリーマネージャー:地域の個別ニーズを満たして市場を確保
3)ファンクションマネージャー:国境を越えて人材や能力を活用してイノベーションを起こす
4)コーポレートマネージャー:上記3種類のマネージャーの育成とバランス維持
日本企業が「グローバル人材が必要」と言いながら「グローバル人材」って一体何だろうね?
全ての職務を全部果たせる人材なんていない。自社の戦略に合わせて必要な人を育てるべしというのがバートレット&ゴシャールの主張。
人と組織って本当に難しい。箱を変えるだけでは変わらないけど、すぐに箱を変えたがる・・・

【島田さんトークより】
・冒頭はご自身が設計された飛行艇に関するロマン談義。かっこいい・・・
・技術者はコミュニケーション能力。コミュニケートが取れた設計ができるか?独りよがりの設計がなってないか?人のことを考えた設計になっているか?

IoTに関する講義】
ドイツ(シーメンス)は今よりも社会全体の無駄を省いて成果を出し、マイスターの力でデジタル化に対抗してアメリカ・中国に負けないものづくりをする体制を築いた。これがインダストリー4.0
インダストリー1.0:産業革命 蒸気機関
インダストリー2.0:大量生産 T型フォード
インダストリー3.0PLC 工場内の自動化ソフトウェア
インダストリー4.0:デジタル化でより早く・顧客の好みに「組み合わせて」・コストミニマムでより早く・おもてなし製品を・安く提供すること。
IoTとは単純に機器がネットワークに繋がることではない。汎用技術が専用技術をカバーし、様々な業界を飛び越え、Web of systemsによって分散して共有すること。
工場の自動化できているから「我が社はIoTができている」と勘違いしている日本企業が多い。

【ドイツの人材・組織】
・ドイツ人は早く帰っちゃって時間で終わるのに、なぜかアウトプットは出ている。日本人は無駄なこだわりがあまりにも多すぎる。
・コミュニケーションとバウンダリーを決めて冒頭で時間をかけるが、一旦決まると最速で結果を出す。
・ドイツ人は理論と実践の両立だが、日本は実践に偏りすぎているかもしれない。

【今日の出来事】
「目標は時間内に終わる」「僕にしては上出来(7限終わって20分オーバー)」頑張った!

そして座れるニュースクールは斬新(笑)

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