2017年4月17日月曜日

20170417

『本物の思考力』(出口治明:小学館新書)

「恋人を作る場合」を例えに出すことが多い(笑)ライフネット生命会長の出口さんの本。
ガチのロジカルシンキング教習本というわけではない。
出口さんが身の回りの物事をどのように理解しているかを解説することで、考え方・生き方・学び方を伝えているような感じ。

仕事をしていれば、過去の成功体験に基づく既定路線・読んだ方が良い組織内の空気・従った方が良さそうなルールというものに溢れている。
それらの前提条件を鵜呑みにして考えても、前任者や周囲と同じように非効率・長時間労働に苦しんだりして、画期的な解決法を提案できなかったりする。
しかしながら、数字・ファクト・ロジックで詰めて考えれば、従来の延長線では浮かんでこなかった打ち手にたどり着くことができるはず。

また「日本文化は侘び寂びである」といった考え方にも歴史の面からファクトとロジックに基づいて解説してみせている。
数字やロジックの使い方については「それだけで断言しちゃって大丈夫?」と感じるところはなきにしもあらずだが(笑)、それでも「自分の考え」に基づいて立ち位置を決める大切さは良く伝わってくる。
生き方指南書みたいな印象。


教養を身につけよう!と思っても、ついつい自分の好きな分野に偏ってしまって歴史の本や古典に手が伸びないのもあるわけだが・・・

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