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2017年8月1日火曜日

20170731

早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター開設記念セミナー「ビットコイン分裂問題の行方」

WBS(早稲田ビジネススクール)にWBS(ワールドビジネスサテライト)の取材が!(笑)
300名の会場が満席になるという大賑わい。スーツ姿の樋原先生が司会進行

2017年3月6日月曜日

20170128

1限は岩村先生のファイナンス。


4月から受けて来た土曜1限も今日がフィナーレ!微妙に感慨深い。
最終回は企業の財務戦略提案のグループワークの発表。私たちの班が選んだ企業は写真のガンダムのステークホルダー(笑)
企業戦略を考えてると、ついついマーケティング戦略のプレゼンみたいになってしまうので、経営戦略から投資計画を導いて資金調達計画を考えて発表する流れにしてみた。
企業価値を上げるための投資資金調達の話を想定していたけれど、不採算部門のリストラクチュアリングの提案なども選択肢にはあったよなぁ・・・と他のグループの発表を聞いて痛感。
そして大変切れ味が鋭い岩村先生のツッコミに感動。頭の回転が速い・・・
今日の岩村語録が「4Kテレビの4Kって、3K(きつい・汚い・かっこ悪い)+気持ち悪いっていう意味ではないよね」くらいしか出てこないシリアス進行に驚く。1年講義を受けて来て、ここまで語録が少ないのも初めてではなかろうか(笑)

2限は脳科学のグループワーク打ち合わせ。
昨日配布された脳科学神話のレジュメを見て、枝川先生が想定する神話の意味をようやく理解したが、もうネタは仕込み済み・・・このまま走りきるのみ!

お昼は岩村先生のファイナンスの打ち上げランチ。要するに岩村先生を囲んでグッドモーニングカフェで昼ごはん。
ゼミ生・ファイ研・1年制総合とバリエーション豊かな授業だったなぁ。

4限の時間帯にMOTの吉川先生の最終講義。教授の定年退官授業を初めて聞いたが、馬蹄教室が満席だった。
10分前に教室に入った時点でかなりの埋まり具合で、空いていたセンター最前列で聴講することに(笑)
イノベーションの地域偏在性をテーマにした講義で、吉川先生の研究の集大成のようなお話だった。
「企業が集積すると深く専門化し、多様化する。集積して隣と同じことをやっていると潰れるから自然とそうなる。早稲田のラーメン屋集積地帯と同じ」
ポーターの産業クラスターの話に通じるものを感じながらお話を伺うことができた。

お孫さんから花束贈呈があったりして、心温まる最終講義であった。

20170121

1限は岩村先生のファイナンス。今日はリアルオプションについて。


【リアルオプション】
・今決めなくちゃいけないことは仕方ないけど、決定を延期することでペイオフを改めて判断すること。今期我慢して期末に宝くじが買えると言うこと。
・活発に取引されている商品は割安なら買い、割高なら売り。割安だから買い続けている会社は潰れる。また、活発な取引がない市場なら成り立たない。
・リアルオプションは10年前にブームになったが、とても短く終わった。そのあとリーマンショックが起こったこともあるけど。自分勝手にシナリオを考えて、リアルオプション的に考えてベンチャーを作り出していったけど問題も多かった。せめてリスク中立確率に直しておけよと。成功確率は実感的な確率よりも小さくなったはずなのに、過大評価している企業が多かった。きちんと計算すれば、この人の考えと整合的な確率はこうですよと答えてくれていたはず。
・追い貸しをして生き延びさせておくと、来期の宝くじを買えるようになると言うこと。日立が苦しかった時代は「世界ふしぎ発見」ロケを国内に絞って乗り切っていた。

【岩村語録】
・数学者が考える「確率」は「0以上の数で合計すれば1になる集合」のこと。
・PDCAなんて徹夜して回せば1日で回る。サイクルなんかじゃないと私は思ってるんですけどね。小池東京都知事が「今すぐやれー」と言ったらやるでしょ。PDCAのサイクルを回すなんて言ってるのは、経営陣が長く留まっていたいからだ。
・企業が合理的な意思決定を行えば企業間格差は普通固定費だけに依存している。技術力は金で買えば良い。後発者はライセンス料の支払いが必要というだけ。技術は技術、経営は経営。こんなこと言うと技術経営の先生に怒られるけど。
・ボスコンをいじるのはやめましょう。関係者多いから。
・期末レポートですが・・・やります?秋学期のフルターム授業だとこう言う気分になる。「レポート提出は任意です」とすると皆さんをジレンマに陥れてしまう。泥沼に持って行こうと思えばいくらでも行ける。レポートを出したい人はメールください。今ここで挙手制で決めると人間関係にヒビを入れてしまうでしょ。
・竹内先生は岩村先生の師匠。著書には多数の間違いがある。間違いを指摘すると「勉強になったでしょ」と居直る。本は版を重ねることにお弟子さんが直していくんだけど、それでも数限りない間違いがあるから、竹内先生の本は買わない方が良い。
・上司と部下や先生と生徒の関係は「お世話になったけどムカつく」で大体共通している。

2限は脳科学のグループワーク打ち合わせ。おおよそ形にはなり始めたかなと。

午後は日本橋に移動して第4回日本橋メディカル・イノベーターズサミットに参加。内容はAbemaTVで中継しているらしい。

【アクセラレーターセッション】
インディージャパン津田氏&日本医療機器開発機構石倉氏&トーマツベンチャーサポート松田氏&WBS樋原先生
・新しいものを生み出す「研究費」調達とVCからの「事業費」調達で、その間をつなぐのがアクセラレーターの皆さん
・VCと競合するのではなく、経営者と同じ経営サイドで入ってハンズオンで支援する。
・研究内容についても、論文執筆という学術的コミットをしているのか、事業化という社会的コミットをしているのか、明瞭に分ける必要がある。
・製薬業界はオープンイノベーションが活発な業界。ベンチャー側から大企業を見たとき、レスポンスが素早く意思決定をタイムリーに行って欲しいと思っている。ベンチャーの立場で考えられる大企業担当は少ない。
・大企業のオープンイノベーション担当にはエースを当てて、外部連携の旗振り役として育てる努力が望まれる。外部からライセンスインした方が薬の事業化の成功率が高いという論文も発表された。きちんとコミュニケーションをとってインタラクションして欲しい。
・大企業が持つマネタイズの論理は、今のベンチャーの置かれている環境で見るとほころびも見える。

【サンディエゴ海外講義参加者座談会】
WBS集中講義参加者が登壇した座談会。堂々としたスピーチやったね。
ライフサイエンス業界はレギュレーション(規制)の影響を強く受ける。最新の動向を知り、技術面の動向を現地で把握するため、ビジネス側(WBS)と政策側(東大)の両方の学生が参加した。
規制は各国・州で異なるが、医療ニーズ自体は共通している
・バイオクラスターを形成してR&Dを継続するエコシステムが構築されていた。
・J&Jのラボが印象的。スタートアップに資本を入れずにラボを貸してシーズを育てており、最先端のオープンイノベーションを感じた。
・10年以上先の市場を読まなくてはならないが、不確実性も大きくて資本を投入しにくい。
・医療機器と製薬のマッチング
・ロボットなどの新しいテクノロジーを導入して行く重要性を感じた。
・VCの考え方など接する機会の少ない方の考え方をイメージできるようになった。

・日本は政府のレギュレーションに沿って企業が最適化して行くが、西海岸では企業が自分たちでレギュレーションを作って行く。レギュレーションの考え方やFDAの審査を通すためにどのような工夫をしているかなど、流れを実感することができた。

20170114



1限は岩村先生のファイナンス。
今日はリスクファイナンスについて。
目新しいことばかりなのでちょっと多め。

【脅威への対応】
・脅威には自己収斂系と自己増殖系の2通り存在する。
・自己収斂系は第2波以降の衝撃が前の衝撃よりも小さく減衰していくもの。こういった脅威については我慢すれば良いだけ。時間とともに収斂していくので、そこまで耐えるだけのリザーブを持っておけば話は済む。慌てて過剰な反応はしないこと。大概の市場リスクや自然災害はこちら。
・自己増殖系は自分をコピーして増殖していくので、時間を掛けているともっとひどい目にあう。パンデミックとかバブル的期待などはこちら。ノードを切り離し、増殖を止めて優先順位を定めて行動すること。
・この2つの脅威に対して対応を分ける必要があるが、混同しがち。
・リスクに対する経営の対応は3種類。リスクを回避/低減する。リスクを選別して挑戦する。ノンコアのリスクを隔離するのがリスクファイナンス

【リスクファイナンスの一例:CAT BOND】
・CATとはcatastropheのこと。企業が特別目的会社(SPC)を設立してがCATボンドという100億円の社債を発行して安全資産で運用する。金利スワップで少しくらいのリターンは獲得して投資家には安全資産金利を上回る利回りを提供しておく。
・一定の事象が起こった時は元利金支払いを免除するという条項を入れておく。例えば「半径100km以内でマグニテュード7以上の地震が発生した時」のように。地震が起こった時に設備の破損だけでなくお客さんがこなくなることによる営業損失もカバーできるように。これを設計事象と呼ぶ。
・地震が起こらなかったらリターンがもらえた投資家の勝ちになる。
・過去にJA共済連がMutekiという名前のCATボンドを発行したところ、まさに設計事象が起こって元利金償還負担を免れた。
・地震保険と比較してみる。保険加入者は地震が起こっても被害が補填されるので地震対策を行うインセンティブがなくなってしまうモラルハザードが生じる。一方で、CATボンドは災害で被った被害ではなく、災害の発生という事象を問題にしているので、損害自体は問題にしていない。こちらの場合は災害が発生すると企業に利益が生じるため、地震対策をやって置くインセンティブが企業に残る。

【保険】
・保険で重要なことは税効果。長いタイムスパンで見れば事故は必ず生じる。そのために自己資本を蓄え続けていくのはしんどい。災害に備えて30億円の積立が必要だとなった時、自己資本の蓄積でやろうとすると積立30億円に加えて、税金15億円くらい稼がなくてはならない。一方で、保険料は損金に該当するので30億円余計に稼げば良い。
・実は保険会社はずるい。普通の会社は税引後で積み立てなくてはならない一方で、保険会社は毎年入ってくる保険料のうち責任準備金として経費・損金で積み立てておけるから。
・PL(製造物責任)保険を簡単に引き受ける保険会社は常軌を逸している。本来は自分が作るもののリスクを他に引き受けてもらうことはありえない。
・そこで子会社としてキャプティブ保険会社を海外に設立して再保険市場を活用する。大きなリスクをたまたま引き受けてしまったとしても、それを他の保険会社に回す。安全になるとは限らないが。リスクはどういった経路で濃縮されるかというのは、多くの経験を積まないとわからない。
・企業は節税しながらリスク対策ができるようになる。
・再保険市場における保険料はハリケーンが上陸すると猛烈に上がる。大きなリスクが発生すると後追いで保険料が上がる。時間かけて返すのが保険マーケット。最近ではメキシコ湾でハリケーンが発生しただけで世界中の保険料が上がるようになっている。アメリカ人は海の近くに家を建てるのが大好きで、災害被害保険にも入ってる。
・日本では台風19号事件が日本中の保険会社を震い上がらせた。規模も大きく普通は上陸しない北海道や東北地方に大きな損害が出た。沖縄と違って台風の備えをしていない分、被害も大きかった。
・それでも保険が重宝されるのは、他のリスクに連動しない=ポートフォリオ投資している投資家にとっては美味い案件。景気とダイレクトに連動するわけではないのでβ値が低い。

【岩村語録】
・最終回のディスカッション用レポートは提出後に受講者全員に即公開する設定とする。締め切りまでは何度でも再提出が可能としておけば、他の人のレポートを参考にしながら書き直すこともでき、ゲーム理論的な動きが生じる。このように全員に優しくすると、全員が悪夢を見ます。
・間違った経営戦略は存在しない。どんな説明もできるから。でも間違ったファイナンス理論は本当に間違えている。間違ってるか分かってない先生の人気は上がるですけどね。
・「突撃!」という日本語にマッチした言葉はない。英語では「follow me!」になって指揮官が先に突っ込んじゃう。「follow me!」とする国では将校の戦死率が高い。2回も戦争するとエリートが壊滅してしまう。ベトナム戦争の時、アメリカの海兵隊戦死者の3分の1が将校だった。本当は兵隊数十人に1人しかいないはずなのに。一方で、日本の将校はたくさん帰って来る。
・ファイナンスに高度な数学が必要と誰が決めたんだか。全然高度じゃない。
・数学は1+1=2 間違ってることが明らかになるから難しい。数学という学問は簡単にイメージを作って、厳密に証明する。前者が貢献とされ、後者は「職人」と(悪い意味で)呼ばれる。
・講義も最後の方だから余計な話をたくさんするんですが。  

2限はファイナンスのグループワークの打ち合わせ
1つの企業を選び財務戦略の提言を報告するのがお題。
議論した結果、岩村先生の授業らしい発表にするべく財務寄りのプレゼン方向性を打ち出すことに。
何発表してもサンドバッグにはなるだろうし(笑) 夕方まではレポートやケースの読み込みで過ごす。


そして夜は淺羽ゼミの新年会。グローバルプログラムの皆さんと合流する機会は少なくて楽しかったし、 淺羽先生がカラオケ最高点をたたき出したのは面白かった