2017年3月9日木曜日

20170309

『企業分析入門【第2版】』(KG・パレプ、PM・ヒーリー、VL・バーナード著 斎藤静樹監訳:東京大学出版会)


グローバル経営の論文で登場したハーバードの教授、クリシュナ・パレプさんの財務分析の教科書。
内容が480ページ、巻末には5社分のケースが付いて600ページ超。
ボリュームには心を折られそうにはなるものの(笑)、読んでみると確かに「入門」と名がつくだけあって説明がとても分かりやすい。


本書は「企業分析」なので、きちんと経営戦略分析から入った後で、財務諸表の読み方と分析の仕方を紹介している。その後は将来性分析から企業価値評価の流れが解説されている。営業ROAROICのこと)を使った企業価値評価も計算過程も含めてしっかり解説されているので、西山先生やさとかつ先生の授業の復習にはぴったり。

また、投資家・アナリスト・経営者・株主・債権者・M&Aの対象企業から見たときに、どのような観点で分析すべきかという切り口で書かれている。
これは実務経験のない業界の見方が分かってとても勉強になった。

10刷もされている名著なだけはあるね。


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