今日のお題はゲーム理論。
【美人投票ゲーム】
- 自分が美人と思う人を選ぶのではなく、みんなが美人だと思う人を選ぶ。ケインズの時代から言われていたこと。
- 株式投資でも同じようなメカニズム。
【最後通牒ゲーム】
- ネゴシエーションができない状況下の一発勝負。
- 人間の決定は全て経済合理性で決まっているわけではない。どう考えても得なのに、それを選ばないこともある。経済合理性が働かないケースもあるということ。
【囚人のジレンマ】
- 相手がどう動こうが、自分がより有利な利得が得られるように行動するのが正しい。ゲーム理論的には両方自白する結論に至る。
- 全体最適な選択肢があるにも関わらず、イマイチな選択肢を選んでしまうという問題提起と、相手がどう答えるか分からないから疑心暗鬼が働いてしまうという心理的な要素。この2つの矛盾を抱えているからよく取り上げられる。
【価格競争ケース】
- 自社の強みを把握した上でエンドゲームを考えておく。エンドゲームを考えずに陥った価格競争は不毛な結果となる。どこで決着をつけるのか?落としどころを考えないのは危険。
- どういうゲームプランで戦うのかを考えておくことが大切。競争相手の出方を考えた上で戦略を立てる必要がある。相手が取りうる可能性を読んでおき、それぞれに打ち手を考えておくべし。
- 大事なことは自社の戦略意図を伝えること。直接価格を伝えると違法になるので、いかに競争相手にシグナルを送るかを考えなくてはならない。何を意図したアクションなのか、取りうる相手の行動を読み、落としどころに向けて戦略を練る。
- ゲーム理論は経済学と心理学で構成されているが、ここまで数字でスッキリ答えが出ることはない。必ず事業には競争相手がいる。自社だけで建てた独りよがりの競争戦略は破綻する。
- ゲームにはゼロサムではなく、協力し合う協調ゲームも存在する。カルテル組めば儲かるという状況をいかに合法的にやるかというのもポイントになる。
- ネゴシエーションもゲームの理論。ネゴしながら自分に有利に持っていく。
【内田語録】
- 人が思っていることを、その人以上にわかりやすく説明するのがコンサルの大事な要素。先方の常務に「俺って、そんなに良いこと言ってるのか」て思ってもらえると、そうやって客を手玉にとると仕事がよく回る。顧客がモヤモヤしていることをはっきりさせてあげることがコンサルには大事。
- 今まで経験してきた数百件のコンサルティング現場で、ナッシュ均衡を使ったことはありません。これがよく使われるかと言われると使わない。
- 大概の企業は競争相手のことを考えてない。ゲーム理論は競争相手のことを考える上では役にたつ。最適解を探るためではなく、相手のことを考えることに使う。
- 回答してくれたあなたに冷たいコーヒー差し上げます。温かいものが出ると思ったら、冷たいコーヒーが出てきた。冷たいコーヒーは苦手で飲めないから。
- あれ、紙がいるゲームは今日は1つでした。紙2つ配っちゃった。あー勿体無い。
- 手を上げてアンケートをやっても、手を上げてない奴がいる。僕の定義では手を上げない奴はクズ。会社で変なのに手を上げてダチョウ倶楽部になることもあるかもしれないけど。授業ではリスクはないんだから、自分の意思を表明して後で検証するべし。
- 私がディスカッションをやると私のシナリオになってしまう。今日は発表してもらった4名の学生にディスカッションをしてもらおう。新しいことは試してみるたちなんで。
- みんな同じ商品出してるの?バカだなー
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