2017年6月14日水曜日

20170613

樋原先生の「正直いってキツイ」「M1の人は来年でも遅くはない」ベンチャー・ファイナンス

銀行の人をいじるのはWBSファイナンスの先生の共通した特徴なんだろうかな(笑)


【授業の狙い】
1)企業価値評価をする
VCがお金を出すのはリスクが高い(成長する可能性の高い)スタートアップ・非上場企業。上場企業とは異なる企業価値評価が必要。

2)タームシートの重要性
ハイリスクハイリターンのベンチャーに対して、3~4年で成長を実現するためにはVCと起業家の間で契約をしておかなくてはならない。お互いの行動規範(タームシート)を定める。影響がとても大きい。

3)CVC、政府系を概観
金融危機の後、通常の独立系VCがお金を集められなくなった。大企業がスタートアップにお金をだすCVCは期待されているけど、あまりお金が出てない。中国などに比べると迫力に欠ける。
政府の政策も見ていく。うまくいっている政策は非常に少ない。

【ベンチャーキャピタルとは】
  • 機関投資家と高成長・ハイテク起業家との間の金融仲介を担う。
  • 情報の非対称性の存在:投資家とベンチャーの間では情報格差が大きすぎる。その情報格差を縮小するためにVCが存在し、起業家に関する情報を生産する。
  • モラルハザードの防止:高いリターンが得られるようにモニタリングして、高い企業価値になるように誘導する。振り込まれた額でフェラーリを買ってトンズラされないようにする。
  • 役割的には銀行とあまり変わらない。銀行は融資(負債)を行い、VCは普通株を取得するという風に、両極端で考えるのは現実を見誤ってしまってよろしくない。
  • 万が一失敗したとしても、最低限のリターンが戻るような契約をしている。それをタームシートで定めている。


VCが知っておくべきこと】
  • 自社に求めらている利回り(普通は投資家から20%くらい要求される)
  • ベンチャーの資金ニーズがいくらか?
  • VCと起業家が継続価値で合意する必要があること。


【キーワード】
  • Terminal Value:継続価値
  • Post-money valuation:投資後に想定される企業価値
  • Pre-money valuationPost-money valuationから投資額を引き算したもの。ビジネスプランに関する価値。起業家のコミットメントに対する評価でもある。とてもよく使う。
  • Multiple rounds of financing:リスクは小分けした方が分散できる。ステージ毎の資金需要・マイルストーンの達成度に合わせて最低限ずつ投資していく
  • Dilution(希薄化):ベンチャーに投資しているVCの数が増えてくると、最初から投資しているVCの持分の割合はどんどん減ってくる。どんなVCが入ってくるのかも見据えた上で、タームシートに記載しておくべき。



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