2017年8月2日水曜日

20170802



今日はTAMAブランド化推進事業 第10TAMA産学官金サミットに参加。

TAMATechnology Advanced Metropolitan Area:技術先進首都圏地域の略称で、埼玉県南西・東京都多摩全域・神奈川県中央部を含む地域のこと。


「関東経済産業局の戦略プログラム2017について」(経済産業省関東経済産業局 近藤様)

  • 関東経済産業局管内の産業構造を見ると、以前は自動車と電気機械の2強だった。
  • 2000年以降は電気機械の産業が衰退し、拠点が日本からいなくなってしまった。
  • 自動車と自動車部品は比較的好調で下請けにも仕事が回って忙しい状態だが、総じて自動車一本足になっている。
  • 英仏は2040年にガソリンエンジン車の販売を禁止した。ポストエンジン時代を見据えて産業構造の変化に備えなくてはいけない。
  • 自動車産業には①電気自動車(EV化)②シェアリング③コネクテッド④自動運転の4つの波がやってくる。
  • EV化によってバッテリー・モーター・インバータ等の需要が増える部品もあるが、全体で見ると部品数は3分の2と大幅に減少する。
  • アメリカでは免許の保有者が半減している。今までのように自動車が量産されることを前提としたままでは危険。
  • 国連は2030年までに貧困を撲滅して持続可能な社会を実現するための重要な指針としてSDGsSustainable Development Goalsを定めた。これらの社会的問題の解決に取り組むテーマが大事。
  • 大手企業もオープンイノベーション担当が増えて、コーディネートができるようになった。大学と合わせて連携して、大手企業で使わない技術を中小に出すことを加速していくべき。



IoTAIEDIは、地域創生のためにある」(一般社団法人 クラウドサービス推進機構 松島様)

  • IoTは中堅・中小企業に丁寧に入れないと意味がない。
  • IoTはデータ入力の自動化、EDIは企業間のデータ連携、AIはデータを整理することと考えれば良い。
  • 今まではモノを売って終わりだった。売り手と買い手が儲けるポイントがズレていた。でもサービス産業にして、価値を生むタイミングで課金するということは、売り手と買い手が儲けるポイントが揃うということ。価値が生まれたタイミングで皆が儲かるという仕組み。
  • 大手企業が「うちの取引先はITリテラシーが無くて困る。今時注文書をFaxで送ってこいと言ってくる。これではIoTの時代に乗り切れない」と嘆くアホがいる。中小企業の観点からして、仕様も画面もバラバラで統一性のない取引システムに全部対応していられない。発注システムが古くて、最新のwindowsでは動かないなんてのもザラに存在する。大手企業のシステムに乗っからないのは、単純にFaxでやり取りした方が効率的だから。考えを改めなくてはならないのは大企業の方。大企業のWebサイトはお客向けには超豪華に作ってあるけど、業者向けの発注画面なんてしけたもの。
  • 中小企業は小さいからIT活用できない、ということはない。要は「やる気」
  • 少しの機能でもツールを使ってみて、これならできそうだ!という感覚を持ってもらうことは大事。昔みたいにITベンダーが分厚い提案書持ってきてプレゼンするのでは無く、プロトタイプを持ってきてまずは使うところから始まるべき。
  • IoTを難しく考えるのでは無く、機械の脇に中古のスマホを貼り付けてアプリを走らせるだけでも良い。DIY-IoTの考え方で、まずは工夫して始めること。完全にシステムを組み上げようと思ってはいけない。


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