2017年8月9日水曜日

20170808

SciREXイノベーション研究手法勉強会に参加してきた。

修士論文はイノベーションに関わるテーマを考えていて、色々と探索中。


本日のお題はオープン・サイエンス

経営学ではチェスブロウのオープン・イノベーションを聞く機会が多いのだけれど、オープン・サイエンスはアカデミアに関するテーマ。

  • 政府・民間のデータを公開して誰でも使えるようにする
  • ビジネスパーソンだけど週末や副業で科学者ができる人の知恵を借りる
  • 図表・コード・分析手順を共有する
  • 査読無しで論文を公開して、公開後の評価で判断する
  • 論文を誰でも閲覧できるように公開する
  • 公開した論文の数などを業績評価の指標とする

このような取り組みを通じて、科学研究の透明性を高めつつサイクルを早めて成果を出す研究手法

現状では
  1. 研究成果を査読付き論文誌に投稿する。
  2. 査読者はボランティアで論文を吟味する。
  3. 掲載されたら実績としてカウントされる。
  4. 一定の実績を上げると収入やポジションが改善される。

このような環境が構築されてしまっている以上、オープン・サイエンスの状態に移行するにはコストとインセンティブ設計の大幅見直しが必要だろう。

ナッシュ均衡の状態になっていて、自分もしくは自国の仕組みを変えても他者が追随しなかったら損しまくってしまうので、前の状態に戻してしまう。
せめてコストがググッと下がってくれないと、なかなか動けないだろうなぁ。

サイエンスの世界でもコラボレーションが重要なのは理解できるが、「この問題わからないから誰か解いて!」と外部にネットで協力を仰ぐことは果たして良いものなんだろうかな?(笑)程度問題なのかもしれないけれど


0 件のコメント:

コメントを投稿