TOKYO FMの企画協力で実現した、早稲田大学ビジネススクールとAKB48柏木由紀さんの驚異のコラボイベント!
柏木由紀さんの講演内容は2017年9月30日まではコチラで!
「AKB48のビジネスモデル」根来先生
<前振り>
- 前座を務めさせていただきます。
- 今日、わざわざ美容院に行ったんですよ!どうやってこの髪型にしたかに注目して欲しいんです。スタイリストさんに「西島秀俊風にしてくれ」と注文したら、スタイリストが笑った!なんで笑ったかは聞かないけど。今日は西島秀俊風にこの講義を行う。
<アイドルとは?>
- 本来研究とは対象を定義することから始まるが、私のパートはアイドルの定義をしないで進める。経営学研究法的には最初の出発点に問題がある。
- この問題については杉浦先生のワークショップで取り扱う。後から定義が付いてくるという、とてもとても良くないパターンではある。
- これ、結構真面目。西島秀俊は真面目。
- アイドルビジネスは結構難しい。アイドルとして売り出したいが、セールスが上がるのはとても少ない。売れたとしても、寿命が短い。つまり、経営学的には製品ライフサイクルがとても短いということ。
- 製品を直接マネジメントする側としては「いかに早くセールスを立てるか」「いかにピークを高く立てるか?」「いかに寿命を長くするか?」に留意しなくてはならない。
- 一方で、企業全体の観点で言えば、ライフサイクルが短ければ、製品を次々と出していけば良い。いろんな製品があった上で、企業全体のポートフォリオをどうするか?というマネジメントも存在する。
<アイドルのマネジメント>
- 伝統的タレントマネジメントは製品レベルと言える。個々のタレントをいかに売るか?という発想が原点となっている。
- 一方で、フォーマット主義のタレントマネジメントが出現してきたことが興味深い。個々のメンバーが存在しているが、アイドルグループという一つのストラクチャーが構築されている。そのフォーマットをいかにマネジメントするか。
- フォーマット主義のタレントマネジメントをとても「意図的に」上手に行っているのがAKBのビジネスモデルと言える。
<フォーマットかコンテンツか?>
- AKB48 VS ももクロ
- 仮面ライダー VS エヴァンゲリオン
- 結構中身濃いね!これを無料でやるのは勿体無い。
- こちらはエヴァンゲリオン。みなさんご存知の通りで、これらはコンテンツマネジメント。それぞれのキャラクターを設定して、関係性をマネジメントする。綾波とアスカ、どちらが好きかは深刻な問題。
- 一方で仮面ライダーはフォーマットマネジメント。緩いけれど、フォーマットがある。「仮面ライダーと呼ばれる」「バイクに乗る」「怪人と戦う」「基本的には個人で戦う。戦隊ではない」など。フォーマットを意図的にマネジメントしている。
<コンテンツマネジメントとフォーマットマネジメントの違い>
- 週末ヒロインももクロはコンテンツマネジメント。この写真の人(早見あかり)が今何をしているか、知らない人はファンの道としては良くない。
- ジャニーズ事務所には可愛らしい男性が多い。これは意図的に集めている。
- AKB48左上の写真は初代のメンバー。今見るとあまり垢抜けてない。
- AKB48は2005年12月に誕生したが、国民的アイドルと呼ばれるようになったのは2009年頃から。いくつもの姉妹グループが存在するのが特徴
<ももクロ>
- ニッチアイドル期:ストリートライブでパフォーマンス
- 全国アイドル:CDのスマッシュヒットがあり、ホールでライブ実施
- 全国アイドルとして確立:テレビ・レギュラー番組に出て、イベントが定例化
- このように成長していく間、メンバーは基本的には変わらない。つまり、ライフサイクルが存在する。ももクロには寿命長く活躍してほしいけれど、必ず寿命はある。
- 所属事務所があり、活躍したら事務所にお金が入って、それがメンバーに分配されるビジネスモデルになっている。
<ジャニーズ>
元は渡辺プロが作った構造でもある。
- ジャニーズJr :下積み時代 固定のファンもつき始める。
- TVドラマ出演
- CDデビュー
- 冠番組を持つトップタレント
- 全体としては入れ替わりがある。SMAPがいなくなっても、ジャニーズ事務所はやっていける。なぜなら嵐がいるから。
- ちなみに櫻井くんは慶応では(根来先生の)娘の同級生だった。学生の頃は地味にしていた。早稲田の商学部にもタレントが1〜2名在籍している。
- ジャニーズはコンテンツ(劇場・コンサート・ファンクラブ・CD・モバイルコンテンツ・音楽配信など)に応じて子会社が存在し、それぞれ独立したマネジメントを実施している。
<AKB>
- 公式な発表はされていないため、構造は推測に基づく。
- 意外と分散されている構造に見える。
- プロデュース:秋元
- プロジェクト運営・劇場運営:AKS窪田
- 版権管理Office48:芝
- 公式には「48」に説明がない。「しば」で48になっているんじゃないかという噂もある。
- 各メンバーが別々の芸能事務所に分散して所属している。研究生時代はAKSに所属しているが、成長してくると事務所に任せる。何のためにこの構造を作ったか?AKBは人数が多いので、1つの組織で全員をマネジメントするのは難しい。きめ細かにできず、全員に活躍の場を提供できない可能性があった。分散させるとプロダクションごとにリソースを割いて売り出そうと競争してくれる。
- AKSで何かしようとしても個々のプロダクションが協力してくれる。選挙とかに協力し、邪魔はしない。事務所を分散させたのは、最初は止むを得ずの措置だったが、現在はその方が良いと判断して意図的に行ったものと考えられる。
- 私の得意とするプラットフォーム戦略からいくと、補完事業者がいるということ。
- フォーマットをマネジメントしているので、ローカルフランチャイズや輸出などいろんなことに使える。
- しかも全部をAKSがやっているわけではない。地域ごとに面白いからやっているタニマチを取り込んで、ローカルマネジメントが行われている。AKSは表に出てこない。彼らも半分はビジネスだが、半分は面白がっている。
- 競争と選抜のシステムを作り出している。メカニズムを仕組みとして作っている。
- ももクロさんはそのうち売れなくなるけど、それは市場メカニズムによるもの、うまくいけば長生きするかもしれない。AKBは自分たちが作った仕組みの中で内部市場を作り出している。メンバーにとっては内部市場の中で生き残り競争をすることになるので厳しいものだが。
<自己強化のロジック>
- 最初から強いビジネスは存在しない。徐々に強くなっていく。
- 一番難しいのは強さを維持すること。強さを維持するためには、自己強化するためのロジック(コアロジック)が必要。コアを作れているかどうかが重要だが、結果的に作られていることもある。
<ももクロのロジック>
- アイドルの成長プロセスに顧客が同伴する「モノノフ」として巻き込んでいく。
- これは成長プロセスである。ライブを行い、コアなファンを増やし、能力を磨き、またイベントを行っていく。
- アイドルとして未熟な状態から成長するまでのプロセスには強いが、実は成長してからの自己強化ロジックが弱い。
- タレントは年齢も上がっていくし、人気商売。寿命はある。伝統的なタレントマネジメントでは避けられない。
- これは製品レベルでマネジメントしているから。ライフサイクルを考えて製品が入れ替わることを前提としてマネジメントする必要があるが、従来のタレントマネジメントにはその観点がない。
<ジャニーズのロジック>
- 顧客が入れ替わっても「自分の世代のジャニーズを楽しむ」という見方がある
- ピークにあるグループ自体は入れ替わっており、常に新しいグループが生まれるような仕組みができている。これは次世代を含むアイドル候補の在庫を持っているからできること。
- 人気グループを押し出す時に喜多川さんの目利き力が効いている。グループ形成に大きな力を発揮する。スーパー技術者がいて、その技術者に依存したプロセスであること。つまり、喜多川さんがいないと崩れる。自動プロセスではない。
<AKBのロジック>
- ファンがメンバーセレクションに参加する喜び。
- 小さなグループが大きなグループに変わっていく成長プロセス
- 総選挙は面白くできていて、何回やってもそれ自体がイベントとして盛り上がる。
- メンバーが入れ替わること自体がグループを維持するメカニズムになっている。結果、全体としてぐるぐる回る形式になっている。
- 個人的にはなぜ指原が1位なのかがわからないけど。
<まとめ>
- AKBはタレントマネジメントをフォーマットマネジメントにまで高めることに成功している。コンテンツからフォーマットになっている。
- タレントを作り上げていく成長プロセスではなく、グループとしての維持のコアロジックを作り上げている。全世界的にもとても珍しい事例。
「アイドルシップ」ワークショップ 杉浦先生
根来さんの前でアイドル論を打つという釈迦に説法状態。
最初にそれは何かを定義しなくてはならないという話がありました。
アイドルシップというあるんだかどうなのかよくわからない言葉について、一緒に考えていくことにしましょう。
今日の関係者を並べて見ます。
柏木
根来
杉浦
木偏の漢字で始める。私たちは木の仲間!柏木さんに至っては本物で木まで付いている。
- アイドルシップとは何か?シップのつく言葉を並べてみると良い。
- リーダーシップ・フレンドシップ・オーナーシップ・チャンピオンシップ・スポーツマンシップ・パートナーシップなど、人+シップには「あるべき姿」「〜〜である」という意味合いがありそうだ。
- アイドルシップには「アイドルとしてのあり方」と「アイドルであるということはどういうことか?」という問いが含まれている。アイドルとは何か?を考えるのはアイドルシップを考えることそのもの。
自分だけで考えていると、自分フィルターにかかってしまう。この時に良いのは、皆の意見を聞いてみること。いろんな見方があることに気づける。
何が含まれているか?何をすればアイドルになるか?スターとどう違うか?タレントとどう違うか?重なりはあるけど、どう違うかを考えてみることで浮かび上がってくることもあるだろう。
回答1:ファンがいてこそのアイドル
柏木さん:ドラマや映画に出る女優さんはファンを必要としないかもしれない。でも、アイドルは握手会やライブでファンと接する。ファンがいてこそのアイドルというのはすごく賛成。
回答2:みんなの愛人(ドヤァ)愛人と書いて愛する人。恋だと弱い。愛しているけど独占はできないので、みんなのもの。悲しいけれど認めよう。愛する人と書いて愛人・・・愛してると言いたかっただけ。
柏木さん:仕事とイベントがバッティングすると、友達は普通仕事を優先する。
でも、仕事とイベントを天秤にかけた時に、稀にイベントを選んで来てくれるファンがいる。すごくその通りだと思う。
回答3:100点ではない。「可愛いけど・・・」「歌えるけど・・・」など、少し足りない点が身近さ・フォロアーにつながってくる。
ある1つのスキルに特化していない。惹きつけるところが生まれる。
柏木さん:完璧でないことは自覚しているし、その足りない部分を応援してもらっている。
祝:杉浦人材ゼミ アクが強い認定を頂く
回答4:アイドルシップとは、自分にとってのアイドル 人によって違う。
アイドルとは偶像で、タレントとは才能。アイドルには自分の理想を投影している。イメージを作り上げているもの。根来ゼミっぽい。
回答5:3倍の倍率で、教授の力を使わずここにいます。
従来のアイドルはファンの空想側にいた。今までは会いにも行けなかった。
週末ヒロインや会いに行けるアイドルは、ファンの空想と現実の間にいる。だから、裏アカウントなどで現実がかいまみえるとドン引きされる。
柏木さん:耳が痛い話
回答6:Fantasyが始まる。ハロプロが好きなんです。
柏木さん
親近感があって、手が届きそうで届かない。親近感がどんどん大事になっているように感じる。
空想と現実の狭間で、アイドルがファンと直接接する機会が増えた。このメンバーと喋りやすい・会話が盛り上がるという感覚で応援するアイドルを選択するようになって来た。ツンとしたことわざわざ話をするのか?という話もある。
回答7:愛嬌があって、笑顔があって、明るい。人は見た目が9割 美しさというよりも明るさなどが影響するのではないか?暗いアイドルを見ていても、こちらが暗くなる。
回答8:専門がない。スキルフルではない。以前に柏木さんに会った時にアイドルアーティストになりたい。アイドル+専門性を持ちたいと言っていた。
柏木さん:
将来の夢はなんですか?と聞かれるが、アイドルになった時に夢が叶ったと思った。
音楽的な要素に惹かれていった中で、自分で詩を書くとかコンサートの演出をするとか、本来はアイドルの人がやらないことをやりつつ、ファンが求めていることを実現していくことが、ジャンルを確立していくことになると思う。
回答9:自分1人がいいなと思うわけではなくて、野球部のアイドルなど野球部全員がいいなと思う共有性がある。
柏木さん:ファン同士の会話とはこういうことだと思う。
<杉浦先生まとめ>
1:自覚
I 私は何者か?
Idol 私は何になりたいか?
アイドルは偶像で、理想を煎じつめたものであり、距離があったはず。私はなると思っていない人はならない。なんとなくではなれない。自覚的になっている。
自分と理想の間にギャップがあるからこそ、努力が必要
2:努力
柏木由紀である・になる・を演じる
あすに向かって
いつも
どりょくす
る
「希望的リフレイン」「前しか向かねぇ」「恋するフォーチュンクッキー」が好き。前に向かって進む歌を歌っている。
3:支援
アイドルとはファンとの対概念
お互いに定義しあっている。私はアイドルですといってもファンがいない。アイドルであるということは、ファンがいるということ。アイドルとファンは一緒になって、お互いに定義される。
スター(憧れ)
アイドル(ファン)
憧れるのではなく、支援をする。支援したり、応援したりするので、欠点もまた長所となる。長所ばかり100%の人だったら、応援のしがいがない。
スターとの関係性と異なる点。
4:安定性
ずば抜けて何が素晴らしい。標準偏差が少ない。過去8回選挙の順位 初回からトップ10入りして、ずっと1桁順位。他にはいない。とてもぶれない。
統計的に、アイドルには浮き沈みがあるもの。しかし、それがないというのは大変なこと。個人的にはそんな人になりたいと思っている。
ゼミ生の前で告白したのが初めてだった。本当に言ってみるもんだ。
浮き沈みを楽しんでいるところがある。人にはえげつないところがあるから。それでも1人だけ安定している。安定していることそれ自体がキャラクターになったらとても強い。順位が安定しているのは結果論。落ち着いて答え方がしっかりしている。
自分のことだけでなくて全体のことを考えている上のことを考えて、1つ上の存在になって来られたのかなと思う。
5:演説
日本にはスピーチ文化がない。シニアの人にスピーチをしてもらう。グローバルな文脈ではスピーチをしてもらうことが重要。スピーチをしない人たちが多い。総選挙でスピーチをすることで、文化をぶっ壊した。
スピーチは「演:パフォーマンス・どういうか。How」と「説:ロジック・コンテンツ・何をいうか What」から成り立っている。両方ないとスピーチはできない。
ロジックおかしいんじゃないか!と突っ込むのは、根来さん以外いないだろう。
スピーチで聞いているのは人(Who)である。スピーチでは「私は何者か」を聞いている。望ましいと思っている人の話は聞く。
スピーチによって、良い人だと思ったら投票するという行動が取れるようになったのは革新的なことだと思う。
本ブログ記事となるレポートを書いている筆者(笑) |
「わたしがアイドルになるまで…」柏木由紀さん
初めて講義の場で喋る。個人的な話・AKBの話が多い。
<私がアイドルになるまで>
- 鹿児島県出身。小学校2年生の頃
- モーニング娘。がやってきて、地元のコンサートに行ったのがきっかけ。
- その日からずっと生活の中心がアイドルになって、曲を聴くのに夢中になった。
- 小学校の頃から、アイドルになりたいとは思っていなかった。
- 生のコンサートにすごく惹かれていた。
<小学校高学年〜中学校>
- 友達がオーディションの本を持ってきていた。オーディションの存在を知らなかった。
- オーディションを受けて、受かったらコンサートをやる人になれるんだと知った。自分もステージに立ってみたいと思えるようになった。
- 目立ちたいはなかったが、歌うことと踊ることは好きだった。仕事にできればと思っていた。
- モーニング娘のオーディションを3回くらい受けても受からなかった。他のオーディションも何個か受けた。
- 中2の時にファッション誌の一番後ろのページに秋元康の「毎日秋葉原の専用劇場でライブをする」という応募をみた。秋元さんの安心感と毎日専用の劇場でライブができるということが、自分がやりたいことに向いていると思えた。
- 1期生に応募したが、親を説得しきれず、オーディションの途中まで行ったところで断念した。
- 親を再度説得し、3期生としてオーディションに挑戦して合格した。AKBの3期生として活動することになり、母と一緒に上京した。合格の2週間後には東京に引っ越し、クリスマスシーズンに家探しをやった。
<AKB48というアイドルグループ>
- 入りたてのころはグループができて1年くらい経った時期。
- 250人のキャパで誰かしらが講演していた。テレビも雑誌も取材に来ない時代。
- 学校に行って、講演にいくの繰り返しで、高校3年間は部活がわりにステージに立ち続けていた。
- テレビに出るでも、大スターになるでもないが、劇場でライブができることが楽しかった。
- 活動していく中で、徐々に活動の幅が広がってきた。シングルが出てランクインするようになっていた。振り返って見たらそうなっていた感じ。
<AKBの大きな特徴>
1:劇場公演
- 毎日チームの子が交代で出て、誰かがライブを必ずやっている。
- 全国ツアーで年に何回かしか会えないのが普通。
- 会いに行けるアイドルというコンセプトは他のアイドルと被らなかった。
2:握手会
- 週末はほぼ握手会
- 朝から夜まで握手をする。テレビでしか見れなかったアイドル
- 直接ファンと接して、長くて数十秒喋る機会もある。
- テレビだけでは伝わらない才能もある。限界がある。
- 演技が上手い女優・歌が上手い歌手はいるが、その人が持っている人柄で好きなメンバーを決めるファンもいる。
- 握手会を大事にしている。来てくれる人の名前を覚える。どこからきて。こういう見かけで目の前の人をファンにすることを積み重ねてきた。
- 他のメンバーや先輩の上に行くには、目の前のファンを大事にするだと思う。
3:総選挙
- 第1回から7回経験していて、最初は今みたいにニュースに取り上げられることはなかった。
- 今でこそ徳光さんがやっているが、最初はスタッフがやっていた。
- 最初に順位が出た時、アイドルや芸能活動をしている中で数字が女の子に付けられることはまずない。
- 人気投票で1位〜16位が決まって、CDに入る・入らないが決まってくる。
- ちょっと残酷だが女の子に数字をつけることに注目が集まることがよくわかった。
- AKBのメンバーがいる中で、この子を売り出したいと言っても世間の人にはなかなか伝わらない。しかし、ファンが投票して、初めて2位・3位になったというのは、注目を集める。初めて3位になった時、テレビで特集が組まれて大きく変わったと気づいた。残酷な部分があるけれど、自分の立ち位置を築くことができた。
<AKBの良さ>
- 発言の自由が他の芸能人よりはある。SNSなどの自由が高い。マネージャーがチェックして時間差であげるアイドルもいるが、AKBにはそれがない。
- 台本でしっかりしているMCもあるが、AKBではなんでもどうぞ、時間が来るまで自由に喋って良いが成り立った。自分はとてもありがたいと思った。
<アイドル柏木由紀の今後>
- もともとのコンセプトは夢を叶えるためのステップアップだった。
- アイドルになりたい・女優になりたい。という女の子たちがAKBとしてファンを作ってから新たなチャレンジをする。
- ファッションもバラエティも、いろんな仕事ができるのがよさ。いろんなことを柔らかくしてくれる。
- 夢を叶えるためのアイドルの登竜門と言える。先輩が卒業して、新しい人が入ってきて、を繰り返すことになるだろう。
- 全国・世界に姉妹グループがある。地元密着型から全国に。新潟の企業のローカルCMなどに出て地域を活性化させる役割をもつ。
- アイドルになりたいと10年やってきた。最初の頃は自分が好きなことをやってきた。10年経って、多くの人に支えてもらった。
- 恩返しのように、応援してもらった責任感で、応援してもらったぶん、楽しいことを提供する。SNSを更新して楽しみの1つを提供するという気持ちがある。
- AKBに支えてもらった恩を強く感じている。まだまだAKBに貢献できる活動をしていきたい。メンバーとして、継続していきたい。
杉浦先生:登竜門という話が出た。ビジネスで成功している人たちがここを通るから、ビジネスパーソンにとってWBSが登竜門。
今日、お話をされて見て、どうでした?
柏木さん:お二方の話があまりにも深すぎて、うなづいて、ちゃんと聞いてくれました。喋りながら自分で思うこともあって、ためになった。
根来先生:素晴らしい返答!わかりにくく抽象的に答えると人に嫌われる。
杉浦先生:・・・台本に戻りますね。お話ししたかったことが、セッションの中で全部出てきた。劇場公演が実力をあげると話していたが、具体的には練習などどういうことでした?
柏木さん:MCで喋りの機会をたくさんくれました。大きなコンサート会場では失敗できないけど、小さい劇場なら今日はこんな話をしてみようと試すことができる。
ファンがダイレクトに反応するし、受けないとシーンとする。
毎日が挑戦と反省で、毎日目標を立てて挑戦ができる。
根来先生:それをプロトタイピングと呼ぶ。経営学用語がある。テストを繰り返しながらよくして行く。完全によくしてから提供するのではなく、完全に出来上がってなくてもリリースする。
解説することが楽。それでも一言目はクリエイティブでないといけないから大変。
杉浦先生:柏木さんは本当に安定感ありますねという・・・そう思いますよねー
柏木さん:誘導尋問じゃないですかー
根来:私も聞いてくださいよ。髪にまで力入れてきたのに。私はあれですよ、ジョークをその場で考える即興型ジョーク!ネタを仕入れていないのに、これだけの品質を出せる。それが安定感。用意したジョークを毎回喋るのが普通。
杉浦先生:その安定感の秘訣を。やる気は突然出てきて、次の日なくなるということもあるではないですか?
柏木さん:自分では意識するようにしている。選ばれる・外されるなどがあるが、極力期待しない。
人がなんと言おうと、自分の思いを大事にする。嫌なことがあった時、がっかりしている姿はアイドルとしてはふさわしくない。明るい部分を提供したいという気持ちがある。落ち込んだりする発言しない。
根来先生:素晴らしいね。僕の場合は愚痴るのがネタ。愚痴のネタは明るくない。愚痴ネタ以外だな。
柏木さん:明るく愚痴るのはありですよ。
根来先生:本当は傷ついているんだよ。だいたいさーヘアスタイリストが笑うんだよ。
杉浦先生:休憩時間に先ほどのホワイトボードにイラストも追加しました。
柏木さん:華やかですごい!めちゃめちゃ可愛い!
杉浦先生:柏木さんはAKBで最年長になられた。大きなプラットフォームになって、育ててもらったこともある。卒業後のイメージは?
柏木さん:ステージが好きなので、ライブやコンサートをソロ活動でやっていきたい。お客様の前に立つ仕事をやっていきたい。すごい先の目標は立てないようにしている。目の前の目標をちょっとずつ達成して行くと、長く続くかもしれない。
根来先生:昨今のベンチャービジネスは目標を立てない。某ワタミの目標ノートは流行らない。環境が大きく変化するから、先の目標まで立てない。結果としてトレンドに乗れば良い。
ファンの生活の一部になって、常に明るくなど、抽象的な目標さえあれば良い。私もそうなりたい。奥さんが生活の一部になってないことが問題。
柏木さん:面白いですねー
杉浦先生:今の目標は?
柏木さん:後輩の育成。悩んでいる後輩に過去の経験を伝えたりとか。自分が前に出るのが一所懸命だったけど、他の子に伝えることができるようになった。
杉浦先生:ファンとは違う、慕ってくれる中の人(後輩)ができてくる
根来先生:質問して良いですか?メンバー通しは競争関係じゃないですか。世代があるから、盛り立ててあげたいという気持ちもある。後輩を助ける気持ちと競争する気持ち、どういうふうに折り合いをつけている?
柏木さん:葛藤は常にある。
根来先生:教えた相手が可愛くなったら困っちゃうじゃん
柏木さん:解禁できるようになったのは最近のこと。親心・お姉さん心
握手会への取り組み方や心構えなどが伝えられるようにあったのはつい最近
杉浦先生:新しく仕事を起こすとか、起業することなどは考えたことはある?
柏木さん:芸能人で服をプロデュースするなどやる人もいるが、あまり興味はない。
アイドルの育成学校みたいなものをやってみたいと思っていたことはある。どうやってアイドルになれば良いのかなどは誰も教えてくれなかった。アイドル育成かな
根来先生:ディグリーは難しいけど、文科省に言わなくて良いやつならすぐにできる。そこにいる牧先生が担当してくれるんじゃない?
杉浦先生:転勤があったり降格があったりしゅんとする機会もあるはず。明るく維持するためには何をやっている?
柏木さん:3年前にNMBと兼任していた、1年経験した後NGTを兼任している。周りには他の兼任している人はいない。姉妹GrからAKBに兼任している人が多いけど。
全部ポジティブになれる。ファンに触れる機会が倍触れる。
根来先生:事前の打診とかないの?
柏木さん:ライブで急に発表される。打診は事前には本当に何もない。そのグループと兼務して何をしてほしいという説明もない。自分で意味を見出して解釈して取り組んだ。
杉浦先生:自分が大事にするポイントは?グループとか、プラットフォーム全体とか、どこに貢献することを考えている?
柏木さん:グループのためにというよりもファン。応援してくれる人が喜んでくれるかだけを常に考えている。
根来先生:いつか卒業して、芸能活動を続けている想定で、柏木由紀というキャラクターが自立して存在している。自分が永遠であること、AKBが永遠であること、どっちが重要?
ちなみに私が巨人軍の選手だとしても、自分が辞めたら巨人軍も滅びろって思う。
柏木さん:AKBは卒業しても、ずっと存在してほしいと思っている。将来子供ができたら、お母さんはこのGrに居たんだよと言いたい。
根来先生:自分が退任したら早稲田がどうなっても良いと思っているわけではない。
杉浦先生:読売巨人軍のところで舌が回ってなかったけど。
根来先生:一番いいなと思ったのは、相補性。アイドルはファンがアイドルだと思ってもらえなければ意味がない。
自分はWBSのアイドルだと思っていたが、そうではなかった。大変自覚するようになった。それがとても重要。
杉浦先生:物事を考えるときには因果関係を考えなくてはならない。アイドルとは何か?何をするとアイドルになれるのか?それは早稲田大学ビジネススクール アイドル育成専修で考えていくのだろう。
優れたアイドルがいたら、何をもたらすか。いいことがあるから、アイドルは社会に存在している。アイドルは何に対して機能しているのか?7月に企画が決まって、おととい話が決まった。
「ファンに愛を届ける人」「ビジネスモデルとして成り立っている」で前者は「愛」で後者が「$」で、合わせて「愛$(アイドル)」
根来先生:ダジャレかよ!
柏木さん:アイドルという立場で活動していく。外から見たアイドルという話を聞くのは新鮮だった。自分が好きでやっていることが、世界に貢献することができている。
社会に貢献できるような講演を生かして頑張っていきたい。
10月25日発売の「Thank You Disney」のアルバムの中で、柏木由紀さんがA Dream Is
A Wish Your Heart Makes(夢はひそかに)をカバーしています!ぜひお買い求めくださいー
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