2018年2月10日土曜日

20180210:防衛大流最強のリーダー

『防衛大流最強のリーダー』(濱潟好古:幻冬舎)

友人で人材育成コンサルタントである濱潟好古さんの著書。

幹部自衛官を育成する防衛大学校を卒業した人材組織のコンサルタントして活躍する濱潟さんが、防衛大で学んだリーダーシップを企業活動にも展開して再現性を確認したメソッドを紹介する本。本ブログでは以前の著書も紹介

「メッセージ+防衛大エピソード+企業活動への応用」というセットで解説されている。防衛大エピソードはどれも(はたで見聞きする分には)面白く描かれているが、それを営業チームに展開した事例とセットになるので面白いだけで終わらないところが良い。

本著ではリーダーの仕事を「部下のポテンシャルを最大限に引き出し、部下の力を借りて、組織として最高のアウトプットを出すこと」と定義している。

<防衛大で学んだリーダーかくあれかし>
  1. ウソをつくな
  2. 言い訳をするな
  3. 仲間を売るな


<概要:6つの力>
  • 信頼力:自己保身に走らない・部下を否定しない・部下を見捨てない。ダメな上司も反面教師として学ぶ対象にせよ。信頼を勝ち取るリーダーたれ
  • 原則力:自分と組織のビジョンを明確にせよ。ビジョンに基づいて設定したルールに従うべし。チームのやり方よりも先にチームの在り方を定める
  • 評価力:誰かと比較するのではなく、絶対評価する。不当な優しさは人をダメにする。やれば100%できることを100%やりきることを重視せよ。
  • 伝達力:「伝えたか」ではなく「伝わったか」に重点をおく。誤解の無いように具体的に。
  • 成果力:リーダーが誰よりも働け。部下の感情にフォーカスを当てて、満足度を高めるように努力せよ。部下の行動には全力で応え、部下への指導はその時その場で行う。
  • 自動力:部下の居場所をつくれ。基礎力を鍛え、行動を継続して習慣となる仕組みに落とし込め


リーマンショックで業績も落ち込み、優秀な社員は会社を去り、残されたのはリストラ寸前のメンバーだけ。そんな状態から最強の営業チームを作り上げて実績を出してきたエッセンスが詰まっているので、参考になることが本当に多い。

初めて部下を持った社員研修向けにとてもオススメ。

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