初出版の書籍のサンプルが手元に届いた!
今までゲラで見てたけど、本になってるのを見たら感無量。
来月から本屋に並ぶかなぁ。並んでて欲しいなぁ。
予約キャンペーンは今週11/30(金)23時59分まで!よろしくお願いします!
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【戦隊もの】
12月6日発売予定の『戦隊ヒーローから学ぶ数字活用コミュニケーション術』
今週もビジネス書らしくビジネスの話を
バンダイナムコホールディングスの決算参考資料から、各キャラクター別商品の売上高推移をプロットしたグラフが下記。
ガンダムが安定した売り上げを維持し、ドラゴンボールも収益化に成功して急激に成長。
妖怪ウォッチは大ブームを作り出したが、その後は一気に落ち着いてしまった感じ。
アンパンマンとプリキュアは安定して100億円を稼ぎ、仮面ライダーと戦隊ものはアップダウンがありながら200億円を稼ぐ市場規模になっている。
ビジネス面で考えると、アニメ・特撮番組の制作費用は玩具・プラモ・映像作品の販売で回収することになる。
仮面ライダーの変身ベルトや、戦隊ものの武器・合体ロボの超合金などは定番の商品であるが、子供たちに「自分もライダー/戦隊ごっこがやりたい!」と思わせて「ベルトや武器が欲しい」と言わせるような魅力的な作品にしなくてはならない。
戦隊ビジネスには下記のような特徴がある。
- 同じ消費者(子ども)は3~4年は続く可能性がある。一方で、長期間顧客になる例はなく一定の年齢になると戻ってこない。
- シリーズ作品が世に出て40年以上が経っている。直前の作品と差別化しないと玩具を買ってもらえない。これだけ歴史のある作品では何を変えて・何を変えないかの意思決定がとても厄介。定番の冠シリーズの名前を背負っている以上、破ってはいけないお約束もあるだろうが、変化が乏しくて飽きられると他の作品に持っていかれる。
- 戦隊の(商業面での)敵は怪人ではない。むしろ敵となって立ちはだかるのは仮面ライダーやウルトラマンなど、別の正義の味方(笑)
- 従来作品との差別化を意識して大きく路線を変えると、大人の特撮マニアの評判は良いが、玩具の売り上げが立たずに商業的に失敗することもある。恐竜・忍者・車といった子どもにウケるテーマは周期的に戦隊テーマに戻ってくる。
- 消費者(子ども)から感想というフィードバックを得ることは出来るが、言語化されたニーズを聞きだして反映させることが難しい。聞いたままの「ボクの考えた最強戦隊!」みたいなアイディアを実現しても成り立たんだろう。
- 冠番組の安定した放送枠を保持しているため、テストするために小さな商品を作ってみたり別コンセプトを軽く作ってみたりといった試行錯誤もやりにくい。
伝統作品を作るのも難しいなと改めて思った。
特に虚淵ゴジラを見て「ファンがゴジラ映画に求める要素」「差別化するため変化させた要素」の微妙なミスマッチを感じた週でもあった(笑)
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